米メディア注目は今季8度目競演となった大谷翔平33号とトラウト32号のアベック弾…T砲はどう語った?「クールだ。互いに本塁打を狙っているわけではないが」
エンゼルスの大谷翔平(28)が7日(日本時間8日)、本拠地のタイガース戦に「3番・DH」で先発出場し、3-3で迎えた7回の第4打席に2試合ぶりの勝ち越しの33号ソロを放った。ア・リーグのMVPを争うヤンキースのアーロン・ジャッジ(30)も55号をマーク。両者のタイトル争いが熾烈になってきた。なおマイク・トラウト(31)も5回に4試合連続となる32号ソロを放ち、今季8度目の「トラウタニ」アベックアーチも実らず、エンゼルスは4-5の逆転負けを喫した。
「大谷とトラウトのバットは気温同様にホットだ!」
豪快なアーチが、実は、詰まっていたのか。7回、タイガースの4番手左腕、アンドルー・チェフィンはシンカーを3球続けてきた。1球、2球と低めのボールだったが、3球目がインコースに来ると、大谷はすくいあげるようにフルショット。打球は右中間スタンドで弾んだが、一塁へ走りだす大谷は、手がしびれたかのように歯を食いしばる表情を見せたのだ。 勝ち越しの33号にも無表情にベンチへ戻り、カウボーイハットをかぶせられた。5回には僚友トラウトが4試合連続となる32号ソロ。米メディアが注目したのも2人のMVP男の今季8度目のアーチ競演だった。 MLB公式サイトは、「タイガースとの今シリーズ初戦の偉業を再現してトラウトと大谷が4-5で敗戦した水曜日に本塁打を競演した。トラウトと大谷のアベックアーチは今季8度目で、2018年に2人がチームメートとなってから22度目となった」と伝え、5回を投げて1失点だった先発のパトリック・サンドバルのコメントを紹介した。 「(彼らの本塁打は)決して色褪せることがない。チームのためにここで放たれる本塁打を気に入っているんだ」 記事は「トラウトの本塁打数がチームトップの大谷にわずかな間だけ並んだ。それは大谷が7回の裏の同点の場面で打席に立つまでの3イニングだけだった」とした上で、「低めのシンカーを(2球)見送って有利なカウントにした後、二刀流スターは、内角にきた3球目を捉え、推定飛距離401フィート(約122.2メートル)の33号をセンターに向けて放った」と続けた。 同サイトはトラウトの大谷との競演アーチに関するコメントを紹介。 「クールなことだと思う。この数日は特に、お互いに(チーム内)本塁打トップへ向けて競い合っていると、多くの人たちが話している。それは、とてもいいことだ。本塁打を打とうと考えて打席に向かっているわけではない。彼もそうだ。単に良い打席をこなし、ボールに対し、良いスイングができているだけのことなんだ」 トラウトは大谷との本塁打争いを大歓迎。大谷の心境も代弁して決して本塁打を狙っているわけではないことを伝えた。 地元紙のロサンゼルスタイムズ紙が、敗戦の中で注目したのは、2大スターの本塁打競演だ。 「始球式の時点で気温は37.2度に達し、またアナハイムでの暑い一日となった。トラウトと大谷のバットは(天気と)同じように熱いことをまた証明してみせた」と伝えた。