FXについて その2 FX取引におけるスワップポイント
スワップポイントと為替差益の違い
スワップポイントと為替差益は異なる概念であり、独自の仕組みで発生し、別々に精算されます。それぞれの違いについて簡単に説明します。 ■スワップポイント スワップポイントは通常、通貨ペアの金利差に基づいて発生します。異なる通貨を取引する場合、その通貨のポジション(建玉)を保有することで、金利差に応じてトレーダーはスワップポイントを受け取るか、支払うことになります。 FX取引の場合、「ポジションを保有する」とは外貨の持ち高のことをいい、スワップポイントはポジションを次の取引日に持ち越す場合に発生します。 ■為替差益 為替差益は、通貨ペアの相場が変動した結果として生じます。ポジションを取った価格(為替レート)と決済した価格(為替レート)の差によって発生し、市場の価格変動に左右されます。 両者はそれぞれの仕組みや要因に基づき、異なるタイミングで生じます。スワップポイントは通常、ポジションを保有する期間に応じて毎日発生しますが、為替差益はポジションを決済した時点で一度だけ発生します。
まとめ
FXでの為替取引の際には、スワップポイントや為替差益のメカニズムを理解し、トレード戦略に組み込むことが重要です。次回「その3」では、FX取引に関する税制について説明します。 執筆者:浦上登 サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部