今永昇太 大谷翔平にあえて“苦手スライダー”「僕が想像できることはバッターも想像できる」併殺打でピンチ脱出
◇MLBナ・リーグ カブス6-3ドジャース(日本時間11日、ドジャー・スタジアム) 【画像】ガッツポーズの今永昇太投手 カブスの今永昇太投手は、ドジャース大谷翔平選手を3打数ノーヒットに抑えると、7回3失点の好投で今季13勝目をマーク。試合後、大谷翔平選手との対戦について話しました。 冷静に振り返っていたのは3回の第2打席での対戦。ノーアウトから連続安打を許し、1、2塁でのピンチの場面での対戦。この時、今永投手は変化球中心の投球。 「ホームランだけは避けなければいけないので、遠く低くから入った」と初球は外角スライダーで1ストライク。さらにその後力んだという今永投手は、スライダー、スプリットのボール球。カウントが2ボール1ストライクになった時の心境を振り返りました。 「僕の中では次はまっすぐかなと思ったけど、四球出してノーアウト満塁の方がまだいいんじゃないかとも思った。そういう考えもあったので、自分の苦手なスライダーを選択した」 そのスライダーは真ん中付近にいくも、大谷選手はうまく捉えることができず。この試合最速となる打球速度110マイル(約177キロ)も、ファーストゴロ。ピンチでダブルプレーを奪い、このイニングを無失点に抑えました。この対決の勝因について聞かれた今永投手は、自身の考えを大事にしています。 「(真ん中付近は)まっすぐじゃなかったので、良かったかなと。僕が想像できることはバッターも想像できることだと思っている。まっすぐ投げたい時は、バッターもまっすぐを待っているだろうと。勇気を持って自分の得意球ではなくて、相手が予測してなさそうな球を自分の中では選択しました」 MLB史上初の『50-50』(50本塁打&50盗塁)の期待がかかる活躍を見せる大谷選手にこの日は完全勝利。「これでちょっとでも僕のことを 覚えてくれる日本人のファンが…2人ぐらい増えたらいいなと思います(笑)」と、最後は冗談を交えながらのコメント。今永投手はリーグ3位の防御率3.03と13勝目。メジャー1年目でカブスの投手陣をけん引しています。