「銅造地蔵菩薩坐像 一躯」「絹本着色達磨図 一幅」 福島県白河市、市文化財指定へ諮問
福島県白河市文化財保護審議会は2日、市役所で2024(令和6)年度1回目の会合を開いた。市が審議会に対し「銅造地蔵菩薩坐像 一躯(どうぞうじぞうぼさつざぞういっく)」と、「絹本着色達磨図 一幅(けんぽんちゃくしょくだるまずいっぷく」を市文化財に指定することを諮問した。 「銅造地蔵菩薩坐像 一躯」は市内の個人が所有しており、愛宕町の勝軍地蔵堂の本尊として安置している。高さ131・2センチで、1712年に制作された。江戸時代にさかのぼる大型の鋳造仏像は市内に例がなく、制作年代が詳細に分かる貴重な資料とされる。 「絹本着色達磨図 一幅」は市が所有する白河藩主松平定信の自筆絵画。縦95センチ、横67センチ。定信が藩主として初めて白河に入国した1784年の冬に描いたとされる。定信自筆絵画の中で、大画面の彩色作品は国内で数点しか確認されておらず、珍しい作品だという。 席上、委員への辞令交付式が行われ、井上賢二副市長が辞令を交付した。会長に若林繁さん、副会長に佐川庄司さんを選んだ。
井上副市長が若林会長に諮問書を手渡した。 (県南版)