ドンキの新作弁当 ご飯に盛り付けた“まさか”の具材とは? 開発担当者が「あえて“本物”よりおいしくしなかった」と語る背景
ドン・キホーテは2025年1月、「カップ焼きそばの“かやく”丼」(430円)を発売する。カップ焼きそばのかやくキャベツを味わうことを主目的にした丼だが、どういった狙いがあるのだろうか。開発担当者に話を聞いた。 【画像】一般的なカップ焼きそば、新作弁当のパッケージ、かやくキャベツを大量に盛り付けた弁当、ふたを取った弁当の全体像、過去に話題になった驚きの弁当(全7枚) この丼は、フリーズドライキャベツを戻したものが、ご飯の上に盛り付けられているのが大きな特徴だ。マヨネーズ、青のり、紅しょうが、ごまで味付けをしている。丼のふたには「カップ焼きそばのかやくファンに捧ぐ!」「ソース染み染み“かやくキャベツ”」「白飯が止まらん」と記載されている。「カップ焼きそば」という言葉が複数登場していることからも、「カップ焼きそばのかやくキャベツが好きなんだよなあ」という消費者に強く訴求しようという姿勢が感じられる。 担当者は開発した背景について「私は出張が多く、夕食はコンビニで買って済ませることが多いです。特に、カップ麺やカップ焼きそばが好きなのですが、ふと『かやくキャベツっておいしいよな』と気付いたのがきっかけです」と説明する。
かやくキャベツの再現にこだわった
商品開発にあたっては、カップ焼きそばの「かやくキャベツ」の食感を再現することにこだわった。担当者によると、コストを考えたら、新鮮なキャベツを使用する方が安く済むケースが多いという(キャベツが何らかの事情で高騰しているケースは除く)。「新鮮なキャベツを使用するとシャキシャキしすぎてしまいます。かやくキャベツのクタクタ感を表現するには、フリーズドライが適していると考えました。ベンチマークはカップ焼きそばなので、それより“おいしくならないように”しています」と、担当者はこだわりを強調する。 カップ焼きそばの“かやく”丼は、同社が2023年11月から展開する弁当・総菜ブランド「偏愛めし」シリーズの商品だ。偏愛めしのコンセプトは「みんなの75点より、誰かの120点」で、好きな人に刺さる商品開発を心掛けている。 カップ焼きそばのかやくキャベツを忠実に再現することにこだわった新商品は、消費者の支持を得られるか。
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