大阪モノレール運行再開のメド立たず JR京都線などは遅れも
18日に発生した大阪府北部を震源とする最大震度6弱の地震から一夜が明けた19日、JRや私鉄はほとんどが運転を再開した。しかし、JR京都線で線路トラブルが発見されたため、列車に遅れや運転取り止めが出ている。また、大阪モノレールはこの地震の影響で、19日も全線運行再開の目途が立っていない。 【拡大写真付き】食器棚など散乱、大阪モノレール終日ストップ 震度5強の摂津周辺も混乱
JR京都線などはダイヤ乱れ、モノレールは点検中
JR西日本によると、高槻~茨木両駅間で線路トラブルが発見されたため、湖西線・琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・山陽線・JR宝塚線・JR東西線・学研都市線の列車に遅れや運転取り止めが出ており、同日午後2時現在もダイヤに乱れが出ている。 一方、大阪府豊中市の大阪空港駅から門真市の門真市駅を結ぶ「大阪モノレール」は18日に続き、19日も運転を見合わせている。大阪モノレールによると、軌道や駅施設の点検や補修を行っているが、同日午後2時現在も全線で軌道の安全が確認できていないため、運行再開の目途が立っていない。
利用者「地下鉄連絡駅まで歩く人多い」
19日午後、摂津市にある南摂津駅の乗客が消えた駅のエスカレーターには入場禁止のテープがはられていた。そして、運行再開のメドが立っていないことや振替輸送についての説明、お詫びを記した紙がはられていた。 モノレールを利用している30代の男性会社員は「南摂津駅から地下鉄の大日駅まで昨日に続いて今日も歩きます。地下鉄は動いてますから。わずか1駅ですが、鳥飼大橋を渡らないといけません。20分はかかります。驚きましたけど、随分と歩いている人が多いんですよ」と話していた。 別の40代男性会社員は「モノレールは点検に時間がかかるんでしょうね。余震もありますから。モノレールの駅前に住んでるんですが、こういう時は不便ですね。早く運行して欲しいです」と困ったという表情を浮かべていた。
飲食店勤務の女性「ガス使えないから営業できず」
また、大阪モノレール宇野辺駅に近い大阪府茨木市の「イオンモール茨木店」に勤めるという40代女性は「昨日に引き続き今日も休みになりました。電気は通っているけど、まだ、ガスが止まってるんですよ。ガスが使えないと、営業できませんから。1階の食料品は営業してますけどね」と話していた。 (文責/フリーライター・北代靖典)