世代交代に失敗し、終焉が近づくジダン・マドリー【WSDのザ・ジャーナリスティック】
マドリーのディフェンスは危機的な状況にある
ボールを持たされ、本来のリズムをつかめなかったマドリー。ホセル(9番)とルーカス(7番)にロングパスを送り込むだけの、アラベスの単調なアタックにも手を焼いた。(C) Getty Images
スペインの2大巨頭が、揃ってもたついている。なかでも深刻なのが、世代交代の失敗に苦しむジダン監督率いるマドリーだ。昇格組のカディスや、明らかに格下のアラベスにも敗れた前年王者の、終焉の時は近づいている。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2020年12月17日発売のワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― ジネディーヌ・ジダン監督率いる王者レアル・マドリーが、終焉を迎えつつある。 「(アウェーで2-0と快勝した)チャンピオンズ・リーグ(CL)のインテル・ミラノ戦を見なかったのか!」 マドリディスタはそう言って腹を立て、激高するだろうか。 あの試合は相手のインテルが勝手に自滅したにすぎない。 アントニオ・コンテ監督のチームは、DFラインからボールをつなぎ、運び、ビルドアップするというフ
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