上級者の証!? 「バックティー」ってどのくらいの実力があれば使用していいの? 明確な基準はある?
全体のスコアよりドライバーの飛距離で判断すべき
各ホールの1打目を打つための場所を「ティーイングエリア」といいますが、大半のゴルフ場では1つのホールに複数の種類が用意されています。 【写真】意外と分かってない? これが同伴者が打つときに「立っていい場所」と「ダメな場所」です
よくあるのが、前から順に女性向けのレディースティー、アベレージゴルファー向けのフロントティーやレギュラーティーなどですが、その後ろにもバックティーと呼ばれるエリアが設けられています。 基本的にバックティーは上級者を対象としていますが、何を基準に使うべきかどうかを判断すればいいのでしょうか。レッスンプロの三浦辰施氏は以下のように話します。 「通常、バックティーは各ゴルフ場で開催されるクラブ競技で使用されるケースがほとんどなので、すでに競技に参加している人や、これから参加を検討している人なら積極的に使っていいと思います」 「競技に参加していない人の場合は、ドライバーの飛距離が“240ヤード前後”飛ばせるようになったら、バックティーの使用を検討してみるのをオススメします」 「日本では平均スコアやハンディキャップの大小によってバックティーを使うべきか否かの判断が下されることが多いですが、アメリカの場合はドライバーの飛距離が何ヤードかを目安とする考え方が広く普及しています」 「一方、日本における男性ゴルファーの平均飛距離は240ヤードに満たないことが大半です。それよりも数値が小さいと、2打目以降で段々余裕がなくなってきて、スコアの悪化を招きかねません」 「よって、ある程度のスコアで回れる人でも、ドライバーの飛距離にあまり自信がないなら、無理にバックティーを使わないほうがいいと思います」 スコアアップを続ける秘訣の一つとして、三浦氏は「良いスコアを出すことに慣れる」というものがあると話します。それは、どのティーイングエリアを選ぶかでも大きく影響し、無理をせず自分の飛距離を鑑みて最も適切なところから打つことによって、良いスコアを出しやすくなるのです。 USGAやUSPGAでも「ティー・イット・フォワード」と呼ばれる取り組みを行っており、ゴルファーそれぞれのドライビングディスタンスに最も適したティーイングエリアからスタートすることを推奨しています。