【速報】斎藤知事の“最後の証人尋問”始まる「文書に対する対応は全体として問題ない」 「文書は真実相当性をみたさない」 片山元副知事は公用パソコン「押収したという認識はない、回収した」などと証言
兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラなどの疑惑を調査する百条委員会が25日行われていて、午後3時から斎藤知事への最後の証人尋問が始まりました。斎藤知事はこれまで県の対応について「適切だった」としていますが、改めて「文書に対する対応は全体として問題ない」と強調しました。斎藤知事の認識やパワハラなどの疑惑について聞かれるとみられます。 【LIVE】兵庫県議会・斎藤元彦知事「証人尋問」はじまる 片山元副知事も出席「告発文はすぐ元局長とわかった」公用パソコンなどに関し質問 奥谷委員長ら出席【百条委員会】
斎藤知事「適切に対応してください」と幹部が元県民局長に会うことなどを了承
斎藤知事は、3月に告発文書の調査についてどのような指示を出したか質問されると「職員の名前や企業、具体的な個人名が出され、その方への誹謗中傷性が高い文章だったのでしっかり調査するようにと指示した記憶がある」などと話しました。 そのうえで、元県民局長に会いに行くことをなんと言って了承したか問われると、斎藤知事は幹部から「公用メールを確認等するなかで、元県民局長が作成・流布した可能性があるので、本人に事情を聞きにいくなど含めて対応したい」と聞かれたので、「適切に対応してください」と答えたと証言しました。
斎藤知事「法律の中で文書に対する対応は全体として問題ない」
斎藤知事は告発文書への対応について「法律の中で今回の3月20日の文章に対する対応は全体としては問題なかった」と改めて強調しました。 委員から、第三者による調査を進言されたか聞かれると、斎藤知事は「第三者委員会が議論の中で出たことはあるかもしれないが、私の記憶では進言されたという認識はない。むしろ懲戒処分に関することだから、人事課が内部調査として人事部当局が調査するのが適切だと、むしろ進言をうけたと記憶している」などと話したうえで、「公益通報の結果を待たずにやれといった記憶もない。非違行為が判明した以上、手続きにそって処分することが、ある意味必然の流れだったと当時の担当者も言っている」などと話しました。
元県民局長の公用パソコンのメールチェック「最終決定したのは私」
午後1時からは、片山安孝元副知事への証人尋問が行われました。片山元副知事は冒頭、「百条委員会の守秘義務が必要な情報が漏れて報道され、証人である私にプレッシャーをあたえている」などとして情報管理の徹底や証人の人権を配慮してほしいと要望しました。 そのうえで、片山元副知事は元県民局長の公用パソコンのメールチェックを「最終的に決定したのは私」としたうえで、公用パソコンは「押収ではなく、回収したという認識」と証言しました。片山副知事は押収した元県民局長の公用パソコンに入っていた資料について「いろんな言葉でクーデターとか「片山を早く辞めさせろ」とか並んでいた」として「不正な目的」で作成された文書であるため、公益通報にあたらないと判断したと証言しました。 25日午前は、参考人として公益通報に詳しい弁護士が招かれ、委員からの質問に答えました。県が元県民局長を告発者と特定し懲戒処分とした対応について、「公益通報者保護法」に抵触する可能性があるとした上で、懲戒処分は不利益な扱いにあたるなどと指摘しました。 結城大輔弁護士 「公益通報に当たる当たらないに関わらず保護をしていくというのが、非常に重要だというように理解しておくべき。内容が、公益通報に当たらない部分があったときに、不利益な取り扱いをされたら怖くて誰も通報しない。」