交通事故で大けが経て…作る喜び 本業は理容師の75歳「海のジオラマ」作り ミリ単位のパーツ組み合わせ力作ぞろい
そんな父を、長男・敬行さんはー 長男・敬行さん: 「(当初は)何やってるんだろうなと思ったんですけど、1人で根気よくやっていて、とても素晴らしいと思います」
■8年前から30作目を制作中
現在、集大成と位置付ける30作目の制作が進行中です。 ジオラマ制作者・一ツ柳外吏春さん: 「最後の作品で30作目さ。『リオのカーニバル』にしようと」 取り掛かったのは2016年。 途中、母の介護や自身のがん治療で中断していましたが、最近、再開しました。 今、作っているのは海岸沿いのショッピングモール。
3階建てに重ねてしまえばほとんどは見えなくなりますがー。 記者: 「手を抜こうとは思わない?」 一ツ柳外吏春さん: 「思わないね。やっぱり見る人は、こうやって見ちゃう」
■作品「まつり」の見どころはー
「超老芸術展」には6つの作品を出品。自信作は2007年制作の「まつり」です。 舞台は架空の海辺の街。祭りも想像を膨らませました。
龍をあしらった大きな山車。 神職が先頭に立っています。 山車の上にはー ジオラマ制作者・一ツ柳外吏春さん: 「クジラです、哺乳類で一番大きいと言ったらクジラ。こういうの(山車)があればいいなと思って」
みこしのてっぺんは鳳凰ではなく『ミノカサゴ』。 にぎわう屋台に、楽しそうな家族連れ。取材クルーも。 役員の一部はこっそり宴会を始めています。
堤防にいる2人は、もしやー ジオラマ制作者・一ツ柳外吏春さん: 「ぼくですよ。ぼくと、どこの彼女かな?女房とは限りませんよ(笑)」
■75歳でも衰えぬ制作意欲
けがや病を経てものを作る喜びを人一倍感じてきた一ツ柳さん。制作意欲は75歳になっても衰えていません。 ジオラマ制作者・一ツ柳外吏春さん(75): 「自分でやりたいことをできるってことは、最高だと思ってね。やる気になれば人間、誰でもできますよ、何でも。問題はやる気があるかないかだよ。それだけです」
長野放送