【時系列でわかる②】津波注意報がすべて解除(1月2日まで)
【2日 17:13】石川・志賀町で震度5強
気象庁によると、2日午後5時13分ごろ、地震があった。震源地は能登半島沖で、震源の深さは10キロ。地震の規模を示すマグニチュードは4.6と推定。この地震による津波の心配ないということです。 震度5強を観測したのは、志賀町でした。
【2日 18:37】石川・富山県境の国道 100メートルにわたり崩落
富山県小矢部市の国道359号では、地震の影響で道路が大きく崩落。この日は警察と消防がドローンで被害の状況を調べていました。
【2日 23:00】石川県内の死者数57人に
石川県が2日午後11時から第5回の災害対策本部会議を開き、現時点で県が把握している県内の被害状況を明らかにしました。 県によりますと、輪島市と珠洲市、能登町で新たな犠牲者が確認され、県内の死者数は57人、重傷者は22人となりました。 家屋の倒壊も輪島市や珠洲市、能登町など数を把握しきれないほどの被害となっていて、その他の市町で倒壊家屋や道路陥没などの情報が多数寄せられているということです。
【2日夜】震源断層は「長さ150キロ」 地震調査委が臨時会合
政府の地震調査委員会は、1日に石川県能登地方で発生した最大震度7の地震をうけて臨時の会合を開き、今回の地震の震源断層は150キロにもおよび、これまで知られている活断層が動いたことによる地震ではないという見方を示しました。 石川県能登地方で1日、最大震度7の揺れを観測したマグニチュード7.6の地震をうけて、政府の地震調査委員会は2日、臨時の会合を開き、その発生要因やメカニズムについて研究機関のデータをもとに議論を行いました。 その中で、国土地理院は人工衛星「だいち2号」で陸域の動きを観測したところ、石川県輪島市の西部で、最大4メートル程度の隆起と、最大1メートル程度の西向きの地殻変動がみられたということです。 さらに、地殻変動の観測データなどから分析した結果、1日の地震によって北東から南西方向に延びる長さ150キロ程度にわたって断層が破壊されたと推定されることがわかりました。 また、今回の地震は震源の位置などから、石川県能登地方で2020年12月から続く群発地震活動のひとつと評価しました。地震調査委員会の委員長で東京大学の平田直名誉教授は、一連の地震活動は地下深部の「流体」が関与している可能性が高いという見方をしていますが、今回の地震と「流体」の直接的な関連はわからないと説明しました。 また、現時点では「これまでに知られている活断層が動いたものではない」との見方を示しています。 一方、能登地方で続く群発地震の活動領域はこれまで能登半島の北東部が中心でしたが、1日の地震以降、能登半島のほぼ全域に広がっています。 このため、これまで地震活動が活発でなかった地域でも、規模の大きな地震が発生する可能性があり、海底で大地震が発生した場合には再び津波がおこる可能性もあるとして、強い揺れと津波に引き続き注意してほしいということです。 能登地方では強い揺れを伴う地震が頻発していますが、気象庁によりますと、1日から2日午後4時までに震度1以上を観測した地震回数は198回にのぼっているということです。 去年5月、能登半島沖を震源とするマグニチュード6.5、最大震度6強の揺れを観測した地震発生以降も余震が続き、地震発生前の状態に戻るまでおよそ3か月かかりました。こうしたことから、地震調査委員会は今後、少なくとも数か月は地震活動が活発な状態が続くとして、注意を呼びかけています。