【時系列でわかる②】津波注意報がすべて解除(1月2日まで)
【2日 10:00】気象庁、津波注意報をすべて解除
1日夕方、石川県で最大震度7を観測した大きな地震で気象庁は北海道から九州地方にかけての広い範囲に津波注意報を発表していましたが、2日午前10時にすべて解除しました。 日本海側の沿岸では、若干の海面変動のおそれがありますが、被害の心配はないということです。ただ今後1日程度は海面変動が継続する可能性が高いと考えられ、海に入っての作業や釣りなどは十分に注意してほしいと呼びかけています。
【2日 10:20ごろ】首相「政府の総力を挙げて」
岸田首相は、首相官邸で開かれた第一回の非常災害対策本部で「これまでに多数の人的被害・建物崩壊・火災など非常に大規模な被害が確認されている」「政府の総力を挙げて被害状況の把握と初動対処に当たっている」とした上で、現地での最大限の対応を行うため石川県に古賀内閣府副大臣をトップとする非常災害現地対策本部を設置したことを明らかにしました。 また、岸田首相は「被災者の救命救助は時間との勝負で特に建物倒壊による被害者は一刻も早く救出する必要がある」と述べ、住民の安全確保を最優先に救命、救助活動に全力を尽くすよう指示しました。 さらに、各省庁に対しては食料、毛布、燃料などの必要な物資の確保、医療行為の提供や電力水道等のインフラの普及など、プッシュ型の支援も活用した先手先手の被災者支援を要請しました。
【2日 11:33】石川で1m30センチの地殻変動 国土地理院が発表
1日夕方、石川県能登地方で最大震度7の揺れを観測した地震で、国土地理院は、石川県輪島市の観測点が西におよそ1メートル30センチ動くなど、大規模な地殻変動が発生したと発表しました。 国土地理院が行っている衛星を使って位置を測定する観測によりますと、この地震によって、石川県では大きな地殻変動が観測されたということです。 震源に近い輪島市に設置している「電子基準点」が西方向におよそ1メートル30センチ移動したほか、穴水では西方向におよそ1メートル、珠洲市でも西方向におよそ80センチ動いたということです。 国土地理院によりますと、2011年の東日本大震災では、宮城県の牡鹿(おじか)半島周辺の観測点で、水平方向に5メートルを超える地殻変動がおきました。