「米粉パン＆スイーツhiroro」の廣渡聡美さんと子どもたち（写真提供＝米粉パン＆スイーツhiroro）

　グルテンフリーの米粉パンなどを販売する「米粉パン＆スイーツhiroro」が12月14日、岡垣町吉木にオープンした。（宗像経済新聞） 【写真】子ども連れでにぎわう店内 　同店を経営するのは廣渡寛佳さんと妻の聡美さん。米粉パンに興味を持ったきっかけについて聡美さんは「妊活を機に腸活を意識するようになった。はじめは趣味程度だったが、近所にある『おうちパン教室OKAGAKI』に通い始めたことで、どんどん米粉の世界にのめり込んでいった」と振り返る。 　芦屋町役場職員として働いていた寛佳さんが農業をしていた両親から家業を継いだことで、銀行員として働いていた聡美さんも農地を整備した同所での開業を決意。廣渡さん夫婦は「夫婦共に仕事を辞めるのはリスキーだったし大変なことも多かったが、それ以上に楽しく仕事ができている今が幸せ」と声をそろえる。 　店内には米粉の食パンや菓子パン、総菜パンのほか、米粉シフォンやクッキーなどのスイーツも並ぶ。オンライン販売にも対応する。居合わせた初来店という女性客の一人は「米粉100パーセントのパンを販売している店はなかなかないので、近所にオープンしてくれたことがうれしい」と話す。 　寛佳さんは「お買い上げいただいた時にお礼を伝えると、お客さまからも当たり前のように『ありがとう』と言ってもらえる。こんなにやりがいのある仕事はないと思った」と笑顔を見せる。 　聡美さんは「まずはたくさんの人たちに米粉パンのおいしさや腸活というものを知ってもらい、この店が食への意識を変えるきっかけにもなれば」と意気込む。「来月からはイチゴ狩りの営業も始めていきたい」とも。 　営業時間は11時～売り切れ次第。