コスプレイヤー歓喜「うれしい」「待ってた」、5年ぶりに大阪『日本橋ストリートフェスタ』復活
電気街「でんでんタウン」(大阪市浪速区)周辺でおこなわれる国内最大級コスプレイベント『日本橋ストリートフェスタ』(通称ストフェス)。5月12日、5年ぶりに復活し、コスプレイヤーが全国から集まった。 【写真】個性豊か! コスプレパレードの様子 日本橋筋エリアを活性化させるためスタートした、通称「ストフェス」。年々注目度が高まっていた矢先、2020年に新型コロナウイルスの影響で中止に。一時は存続の危機すら心配されていたが、今回約5年ぶりの開催を果たした。同イベントならではの醍醐味を、参加したコスプレイヤーたちに訊いてみた。 ■ ゲームやアニメを知らなくても楽しめる「ストフェス」 イベントのメイン会場である堺筋(日本橋筋商店街)は歩行者天国となり、普段は自動車が行き交う道路がコスプレイヤーやカメラマンで埋め尽くされていた。『ダンジョン飯』や『葬送のフリーレン』といった話題作や、『ONE PIECE』や『DRAGON BALL』などの国民的作品のコスプレが目立つなか、独自路線をいく人々も。 たとえば、SNS発の人気漫画『ねこに転生したおじさん』に登場する「おじさん」に扮していたコスプレイヤー。ストフェス常連で、5年ぶりの開催に「やっぱりうれしいです」と喜んだ。なんとねこおじコスのため髪の毛を剃ったそうで、「(作品の)アニメ化が決まったので、1年間コスプレしようかなって。先生のために」と並々ならぬこだわりを語った。 ファストフードチェーン『マクドナルド』のドナルド・マクドナルドと、『ケンタッキーフライドチキン』のカーネル・サンダースに扮した2人組も。いわばライバル店同士のキャラクターが「和解」と書かれた紙を前に手を組むシュールなコスプレだが、選んだ理由は「世界中、誰でも知っているから」といういたってシンプルなものだった。ストフェスへの参加は初だといい、5年ぶりに再開することを知り東京から参戦したという。 同じく東京からやってきた4人組グループは、1980年代に放送されたバラエティ番組『オレたちひょうきん族』に登場するコントキャラクター「タケちゃんマン」や「パーデンネン」の姿で参加。関東のコスプレイベントで参加経験があり、「この格好は東京より大阪の方が反応がいいですね(笑)。(元ネタを)分かっている人が眼で『分かってる』と言いながら撮ってくれます。面白いです」と、同イベントならではの魅力を教えてくれた。 ほかにも、家族全員で『Dr.スランプアラレちゃん』になりきるファミリーや、バンド「Slipknot」のコスプレ、『ウォーリーをさがせ!』のウォーリーに扮して会場に佇む男性など、個性あふれる参加者たちが5年ぶりのストフェスを彩っていた。 取材・文/つちだ四郎 写真/バンリ