韓国代表、10月最終予選で3年ぶりチャーター機使用も選手は往路利用不可か…国会議員らKFAを批判「かなりの問題だ」
韓国サッカー協会(KFA)に新たな批判の矢が向けられている。10月のアジア最終予選ヨルダン遠征で3年ぶりにチャーター機を用意したものの、選手は帰国時のみ搭乗する予定だという。現地メディア『聯合ニュース』が伝えた。 【写真】「スタイル抜群」「目のやり場に困る」“勝利の女神”のアウェー遠征に反響 韓国代表は9月のアウェー・オマーン戦でカタール経由の定期便を用いて移動。15時間を要する長時間移動を余儀なくされていた。現地メディアによればKFAは特別な事情がある場合にチャーター機を用意するといい、10月10日のヨルダン戦で3年ぶりにチャーター機を使用することが決まったという。 ところが『聯合ニュース』によると、韓国からヨルダンまでの往路はサポーター、スポンサー、記者のみが搭乗する予定のようだ。選手はUAEを経由する長時間移動で現地に入り、同15日にホームで行うイラク戦に向けた復路のみチャーター機に搭乗すると報じられている。 KFAはヨルダンから韓国に戻る際の疲労を考慮して「イラクとのホーム戦に備えるため、帰国時にチャーター機の利用を決めた」と説明している。ただ現地メディアは「ヨルダン行きのチャーター機で選手だけが抜けた理由を説明できない」と一蹴。その上で財政的な理由で選手の限定利用が決まった可能性を指摘している。 チャーター機には高額な費用がかかるが、選手の日程に合わせて利用するとヨルダンでの滞在時間が長くなってその費用も増す模様。そのため、往路では1泊3日の日程というサポーターらのみを搭乗させる形で利用期間を短くし、コストの削減を試みたと推測されている。 KFAはサポーターからも利用料を受け取ってチャーター機代に充てるようだが、カン・ユジュン国会議員は「KFAは300億ウォン(約32億円)の補助金を受け、1900億ウォン(約200億円)の予算で運営されている。代表チームを最高のコンディションで運営する義務がある団体だ。チャーターの運営さえ十分にできない事務力であれば、かなりの問題だ」とコメント。KFA関係者に代表新監督の選定経緯などを問う今月の国会質疑では、チャーター機の運営など各業務についても追及がある見通しだ。