交通死亡事故多発で非常事態宣言 松阪市発令、今年10人に 三重
【松阪】三重県の松阪市は11日、交通死亡事故多発非常事態宣言を発令した。4日に交通死亡事故多発警報を出したが、10日に交通事故で1人亡くなり、注意喚起の段階を引き上げた。期間は来年1月10日までの1カ月間。非常事態宣言は令和元年9月11日―12月31日以来となる。 今年の同市の交通事故死者数は10人で前年に比べ6人多い。全国265の10万人以上都市の中で10万人当たり交通事故死者数のワースト10入りが確実になっている。 11月30日と12月1日に2日連続して死亡事故が発生し、3人が死亡する事態を受け、同市交通安全条例に基づき多発警報を発令していた。 今年同市内で起きた交通死亡事故は8割が夕方から深夜に発生し、死亡者の6割が65歳以上だった。 竹上真人市長は「警報発令で交通事故死者数がとどまってほしかったが、10人目、二桁になってしまった。ちょっとした注意で事故は防げる。自転車に乗る時はヘルメットをかぶってほしい」と呼びかけた。チラシの掲示や啓発活動で周知していく。