【40代、50代・二十四節気の養生】5月20日はダイエット開始の絶好のチャンス! 万物が成長する「小満(しょうまん)」
夏に向けたダイエットは効果が出やすい
服装も薄く軽くなり、体の露出が増えてくるのにつれて、気になり出すのが余計な脂肪。 「実はこの時期にダイエットの相談で来る方がとても増えます。正月太りなどの冬の時期に比べて、結果が出やすいのが大きな特徴です。それは、夏に向けてのウキウキ気分や夏服をすっきりと着こなしたいという気持ちが加わり、ダイエットに取り組む姿勢が前向きになるからだと思います。 この時期の養生のキーワードは陽気を巡らせて心身を軽やかに保つことです。体だけでなく、心も軽やかに保つことが大切。そのためには百会(ひゃくえ)のツボ刺激がおすすめです」
百会は左右の耳を結ぶ線と眉間の中央から伸ばした線が交わる頭頂部にある。 「指で触っていくと、他の場所よりも少し柔らかく感じる部分です。ここを両手の中指で、下に向かってゆっくり10秒押して力を抜きます。これを10回繰り返します。 百会は百ほどもたくさんのツボが出会う場所。全身の気・エネルギーの巡りをよくして、自律神経や五臓六腑を整えてくれるので、ダイエットの手助けにも。ストレスをやわらげ、倦怠感やめまいの改善にも役立ちます。 食事では余分なものを排出することが大切なので、腸内環境を整えるために食物繊維をしっかりとることは便秘の解消に。おすすめの食材はごぼう、バナナ、オクラ、モロヘイヤなど。 日焼けのダメージケアには、熱を冷まし、ビタミン・ミネラルの補給ができる、きゅうり、トマト、緑豆、キウイ、レモンを積極的にとるといいでしょう」
【教えてくれたのは】 齋藤友香理さん 薬剤師・薬日本堂漢方スクール講師。 東京理科大学薬学部卒業後、薬日本堂入社。10年以上臨床を経験し、平成20年4月までニホンドウ漢方ブティック青山で店長を務め、多くの女性と悩みを共有した実績を持つ。講師となった現在、薬日本堂漢方スクールで教壇に立つかたわら外部セミナーも担当し、漢方を学ぶ楽しさを広めている。また「養生を指導できる人材」の社員育成、『薬日本堂のおうち漢方365日』『薬膳・漢方検定 公式テキスト』など、書籍監修にも多く携わっている。 イラスト/河村ふうこ 取材・原文/山村浩子