香取慎吾にとってのGENERATIONSのイメージとは 国民的アイドルが信頼する開拓精神
香取慎吾が10月14日、GENERATIONSのツアー『GENERATIONS LIVE TOUR 2024 “GENERATIONS 2.0”』東京公演にスペシャルサポートメンバーとしてサプライズ出演。国立代々木競技場 第一体育館に集まった観客を沸かせた。 【写真】香取慎吾、CM共演で「ようやくGENERATIONSに入れた」 もちろん、ただステージに立つだけで終わらないのが香取慎吾というスターだ。サングラスにヒゲをつけ、前髪を結いて、ツアーTシャツとカーキのカーゴパンツに身を包む。その姿はボーカルの数原龍友のモノマネだとひとめでわかるものだった。 そして堂々と「数原慎友です!」と自己紹介する様子に、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)のゲストが食べたい料理を作るコーナー「BISTRO SMAP」で香取がゲストに合わせて数々のモノマネを披露してきたことを思い出す。リスペクトを感じられながらも、しっかり笑いへとつなげる絶妙なラインを突く香取ならではのパロディ芸。過去にはレディー・ガガやヒュー・ジャックマンなどの世界的スター本人を目の前でモノマネを披露したことも。 そんな“らしさ”全開で登場した香取を見るやいなや、数原本人も膝から崩れ落ちて大爆笑。さらに香取が「僕がいちばん好きなGENEの曲なんで!」と「DREAMERS」を歌うと、メンバーもすかさず参加して踊り出す。そして気持ちよくなった香取が、まるで自分の持ち歌かのように「君の夢が叶うように一緒に走り続けようぜ!」とキメてみせると、たまらず片寄涼太からツッコミが入って会場に笑いが溢れるのだった。 GENERATIONSのツアー公演という決してホームとは言えない場。しかも、ライブというやり直しのきかないシーンで見せる香取の豪胆なパフォーマンスに、柔軟かつ清々しく華のあるリアクションで応えるGENERATIONS。あらためて、両者の相性のよさを感じさせる一幕だった。 香取とGENERATIONSの縁が深まったのは2022年のこと。香取、稲垣吾郎、草彅剛とのレギュラー番組『7.2 新しい別の窓』(ABEMA)の12月4日放送回(#57)にゲストとして生出演したのが大きなきっかけだった。 この日のGENERATIONSは、ちょうど24時間の生特番『GENERATIONS 24時間テレビ 24時間いろんなライブできるかなぁ?』(ABEMA)に挑んでいる真っ最中。すでに開始から18時間が経過していたというタイミングだったこともあり、眠気と疲れの向こう側へ達したハイテンションで3人とトークを繰り広げていたのが懐かしい。 さらに、2023年5月13日放送の『GENERATIONS高校TV1学期 最強推し男子とカラダぶつかり合いSP』(ABEMA/以下、『GENE高』)に今度は香取がゲスト出演。『GENE高』の新シーズン開幕というタイミングで、番組を盛り上げるのはもちろんのこと、彼らを激励する要素も大きかったように思う。 『ななにー』で歌い、踊り、『GENE高』で体を張った対決を繰り広げ、そして2番組を通じてさまざまなことを語り合った香取とGENERATIONS。デビューした時代や事務所の方針、グループのカラーは異なれど、どこかシンパシーを感じる部分が多くあるように感じた。 まずは、歌手を本業としながらも、タレント、俳優としても幅広いジャンルで活躍していること。なかでも、バラエティに対する本気度はテレビ界において先駆けて本格コントを披露してアイドルのイメージを塗り替えてきたSMAPに対して、2017年から『GENE高』をスタートさせ、インターネットテレビにおけるバラエティ番組作りに大きく貢献したGENERATIONSという対比も、求められたミッションに対してがむしゃらに取り組むフロンティアスピリッツがリンクしているように思えた。 実際、2018年に『ななにー』を始めるにあたり、香取が『GENE高』を観て「『ABEMAってこういうものなんだな』『テレビと変わらないんだな!』みたいな発見があった。だから、最初に関しては自分が番組を始めるにあたってのモデルタイプとして観たものだったのかもしれないです」(※1)とコメントを寄せていたのが印象的だった。 目指すエンタメのイメージが近いせいだからなのか、『ななにー』で香取をはじめ稲垣、草彅と対面したGENERATIONSからは、緊張した素振りをみせながらもリラックスした雰囲気で過去のぶっちゃけ爆笑エピソードが続々と飛び出す。佐野玲於がステージでおもらしをしてしまったという話をすれば、香取がコンサート中にトイレに向かって出番に間に合わなかったという話で応戦したことも。また、小森隼が白濱亜嵐のお尻に薬を塗った話に、今度は草彅が森且行から理不尽に怒られた話を披露する。 さらに、稲垣がジュニア時代に先輩のコンサートで悪目立ちをしてスタッフに叱られたと話せば、中務裕太が客席で大暴れをしてしまった過去を話し、「わかる、気持ちわかるよ」と寄り添ったこともあった。 「アイドル的に大丈夫?」なんて視聴者が思わずハラハラしそうなネタも、生放送で果敢に攻めていく。どこか優等生には落ち着かないヤンチャな部分もありながら、決して過激に走らず、気づけば誰もが笑顔になっていくような空気が広がっていた。