【アルゼンチン共和国杯・生情報】二人三脚で重賞奪取へ!初距離のラーグルフは坂路で折り合い重視の調整
[GⅡアルゼンチン共和国杯=2024年11月3日(日曜)3歳上、東京競馬場・芝2500メートル] 昨年の中山金杯以来、2つ目の重賞タイトル獲得を狙うラーグルフ(牡5・宗像)は、2022年皐月賞以来、丸田とのコンビ復活で挑む。今週は10月30日の本追い切りのみならず、追い切り2日後の坂路調教にも騎乗。精力的かつ綿密にコンタクトを取っている。週中には「調教に乗った感じは良かったです。行きっぷりが良過ぎるので、レースでうまく折り合えれば」と意気込み、その成果に期待したいところだ。 1日は坂路2本を消化し、1本目が4ハロン69・0―16・9秒、2本目が同65・7-ー15・7秒。いずれも先導役を前に置き、折り合いに重点を置いた登坂だった。 宗像調教師は「いつもと同じようなメニューで大きなことはしていません。いつも通り、変わらず順調ですよ」と平常心を貫く。前走のオールカマー(7着)は新潟記念回避からの仕切り直しだったこともあり「使われた分、今回はいいのかなと思いますね」と状態アップを強調した。 師の口から出たのは、状態面よりも距離への対応。「2500メートルの距離は初めてですし、やってみないと分からない」と前置きしつつ「持ってほしいなと思いますし、今後の(選択肢が広がる)ためという意味でここを使った経緯もあります」と前向きな姿勢を示した。そういった意味でも、前に馬を置いた1日の坂路調教は折り合い面にプラスの作用をもたらすに違いない。 来年2月で定年を迎える宗像調教師にとって、重賞勝利のチャンスは残りわずか。限りあるチャンスをものにすべく、弟子・丸田とともに二人三脚の態勢を築いてタイトル獲得に挑む。
東スポ競馬編集部