松崎中、花壇作りコンクールで農林水産大臣賞 富士山や伊豆半島を花で表現
花壇作りを通じて環境美化や情操教育につなげる「フラワー・ブラボー・コンクール(FBC)」で松崎中学校(松崎町江奈)の美化委員会が農林水産大臣賞を受賞し、平野明彦教諭と3年の山本実々(みみ)さんが12月2日、深沢準弥松崎町長に報告するため、松崎町役場を訪れた。(伊豆下田経済新聞) 【写真】太平洋上から眺める静岡県をイメージした花壇(関連画像6枚) 静岡県・県教育委員会・中日新聞社が主催する同コンクールは、静岡県をはじめ愛知県・名古屋市・三重県・福井県・滋賀県・長野県の中部7県1市の小中学校や特別支援学校など毎年約500校が参加する大規模な催し。 同校は2010(平成22)年度から毎年コンクールに参加しており、これまでに県教育委員会賞や中日新聞社賞、日本植物園賞などを受賞している。今年受賞した農林水産大臣賞は、実質的に上位5校に該当する。 審査の基準は花壇設計のほか、管理状況や教育上の活用、校外美化への影響などが含まれる。同校生徒たちは校内で花を育てるだけでなく、地域住民と協力しながら花を管理し、松崎幼稚園などの周辺施設に育てた苗を配布するなど、多世代との交流を通じて課題に取り組んだ。 前期美化委員長を務めた山本さんは「農林水産省から指定された7種類の種が想像以上にうまく発芽して良かった」と、花壇作りに取り組んだ今春から夏までを振り返る。「今年は暑い夏だったので水やりが大変だった。一日でも目を離すと枯れてしまうので、先生たちや町の皆さんの協力がありがたかった」とも。 最終デザインは、富士山や伊豆半島を彩り豊かな花々で表現した。作業を指導した平野教諭は「10年以上積み重ねてきた花壇作りは当校の伝統。来年以降も参加を続けたい」と意気込みを話す。
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