神宮外苑再開発が「人権に悪影響!」とは? 国連〇〇の報告書から見える国連至上主義の幻想と「やらかし」の歴史
さて、一部界隈が青筋立てて反対している東京の神宮外苑再開発。蓮舫氏も参戦し鼻息荒いご様子ですが、先日この事業に対し、なんと国連人権理事会の作業部会が、 この記事の他の画像を見る 「人権に悪影響を及ぼす可能性あり」 という謎の報告書を公表しました。ちょっとなに言っているか分かりません、ホントに分かりません。 適法な手続きを経て進められている民間事業であり、しかもこの再開発後によって、緑地面積も樹木の本数も今より増えるんですが、いったい誰が何を吹き込んだのでしょう。 このトンデモな物言いに外務省もブチ切れており、内容の訂正を求めています。が……実は党派性のある意見や意向が「国連〇〇」にインプットされ、妙な事態に陥るって、まあ良くあることなんです。
ニッポン女子の13%が援助交際
2015年、国連の「特別報告者」が日本の児童売春・児童ポルノの状況を調査されたんですが、あろうことか帰国時の会見で、 「日本の女子学生の13パーセントが援助交際をしている」 と言い放って帰国したんですね、何の根拠も示さずに。えっ!? その方、一週間ほどの日本滞在中に政府関係者・民間人・団体へのヒアリングをおこなっており、その結果が「13%」だそうな。実はその時、なぜか私もその方に「日本の状況を説明する」側の1人だったんですよ。 私はエビデンスに基づき、日本のネットで起きている児童事案の状況、その対策・効果・課題について説明したんですが、なぜか一向に会話が噛み合わない。 「もっと酷い事例はないのか?」と何度も聞かれ、まるで最初から報告したい内容のイメージが出来上がっているようでした。ひたすら着地しない会話を交わし、納得せずに帰っていきましたね。 その後も数多くの個人・団体にヒアリングしたそうで、恐らく誰かが「実は、日本の女子学生の13パーセントが」という、相手が欲しがりそうな与太話を手渡したんでしょう。 このトンデモ発言に、政府・外務省がやはり激怒。すぐに「根拠を示せ」と猛抗議したところ、相手側が「重要なのは根拠ではない」と、これまた意味の分からない回答をよこしたもんだから、外務省はさらに猛抗議を重ね、最終的に国連サイドからのお詫び&撤回を勝ち取ったのでした。