【特集】「故郷の仲間たちへ」 ウガンダから日本へ 母国への想いと夢抱きプロ目指す カトーエドリン(読売テレビ「あすリートPlus」)
■「故郷の仲間に大きな夢を与えたい」ハングリー精神でNPBへ
母国への強い想いを胸に、日々プロへの道に懸けるカトー選手。JICAの一員で、ウガンダナショナルチームの監督も務めた田中勝久さんは、厳しい環境の中でもウガンダ共和国の人たちが野球に懸ける理由について、このように話します。 (田中)「(ウガンダ共和国の人たちにとっては)野球を職業にしないと、野球をする意味がない。野球で勝負できる人は、【プロ野球選手になってお金を稼いで、家族を助けたい】という強い気持ちがあります。そこが日本の選手とは違うところだと思います」 ウガンダ共和国の人たちにとって、野球はお金を稼ぎ、家族を助ける手段。日本にはないハングリー精神、それがカトー選手の原動力です。 (カトー)「故郷の仲間は私のことをとても信頼してくれています。そんな彼らに、大きな夢を与えてあげたいんです。自分の才能を生かせば、外国に行って、私のようにお金を稼ぐことができるんだと示してあげたいんです」 日本では寮生活のカトー選手。チームが営む整骨院で施術を受けるのも、カトー選手にとって大切なライフワークです。 (トレーナー)「筋肉もしっかりあるし、人種的なバネもの強さもあるので、もともと持っているポテンシャルがちゃんと上手くハマればいいと思います。僕は毎日、カトーに【100マイル出せよ】って言ってます」 施術のあとは、部屋に戻ってリラックスタイム。来日してから2年もの歳月を重ねてきたカトー選手。そんな彼が週に1度通う場所、それは地域の日本語教室です。 (カトー)「こんばんは。よろしくお願いします」 語学の勉強も日本での活躍への大切なステップです。 (カトー)「(テキストを見て)ちゃんぷら…?」 (先生)「これは、天ぷら。日本の食事やな。和食なんやけど、食べたことある?」 テキストに描かれたひとつひとつの単語に、丁寧に向き合うカトー選手。マウンド以外のシーンでも、夢へのステップに真剣に向き合います。