政府に「重点措置」の適用要請 小池都知事「感染状況次第で緊急事態宣言も検討を」
東京都の小池百合子知事は8日、都内の新型コロナウイルスの感染状況や医療提供体制について専門家らが分析する会議後に記者団の取材に応じ「昨日(7日)は新規陽性者が555人。これは2か月ぶりの500人超えとなった。そのなかでも変異株の感染者が急増している点、これがこれまでと数だけでなく、質的に変わってきている」と述べ、感染拡大と、変異ウイルスの拡大に危機感を露わにした。 【動画】東京・小池知事「まん延防止措置」を国に要請 モニタリング会議後に会見
「重点措置」要請 状況次第で「宣言」も
小池知事は「大阪府などの状況を見ると、この変異株は感染力が強いものであると。(危険性の高い変異ウイルスは)この1週間で約5倍になるなど、急に拡大していることが認められている。これはすなわち、東京もいつ大阪のような状況になってもおかしくない。そのような厳しい状態にある」と指摘。 そのうえで、「危機管理の観点から都として国に対して、直ちに重点措置の適用を要請した。そして、感染状況によっては緊急事態宣言の発出など、まずまん延防止ではあるが、感染状況次第ということでさらなる対策についても国に検討してもらうよう合わせて要請した」と述べた。
「変異株拡大の都市圏との往来控えて」
小池知事は「いまここで重要なことは人流をいかに抑制するかということ」として。そのうえで都民に対し、「改めて重要なお願いとして、都県境を越えた外出を控えてください。特に変異株によって感染が拡大している大都市圏との往来を控えてひかえて」と呼び掛けた。