鈴木紗理奈も菊川怜もなぜ「実業家」にだまされてしまうのか ワイドショーが主戦場の女性タレントの弱み
群雄割拠のバツイチアラフォータレント界で… 今回のトラブルはコメンテーターとしてはプラスに?
とはいえうかうかとしてはいられない。今もなお、ライバルが多い世界であることには変わらないからだ。バツイチとなったアラフォー・アラフィフの女優が、トーク番組に続々と参入し続けているからだ。 夫の不貞で離婚が報じられたMEGUMIさん(43)や長谷川京子さんは、美容・美魔女系にシフトしカリスマ的存在となっている。吉瀬美智子さん(49)は、バラエティー番組で見せたほろ酔いの姿が大反響を呼んだ。紗理奈さんが必死で守ってきた場所が、人気女優たちによって切り崩されようとしている。 かの女優たちが新たなイメージを手にしたのに比べ、紗理奈さんはイメージ刷新どころかより「めちゃイケ」度を高めてしまったかもしれない。持ち味の明るいノリと情にもろさゆえに、不実な男に引っかかったのだ、と。けれどもここでまた焦りを見せれば、今度こそまたろくでもない人間を引き寄せてしまうに違いない。 でも得てして、ワイドショーのコメンテーターというのは、どこかツッコミどころが多い方が愛されるもの。正論ばかり言う隙のない美人より、男運が悪いおっちょこちょいキャラの方が重宝される。紗理奈さんにとっては不本意かもしれないが、今回の事件があったことで、コメンテーターとしての箔がついたともいえるのではないだろうか。 恋愛もまだまだ現役のイイ女キャラとか、イケメン息子とセット売りとか、怪演女優に開眼とか、はたまた政治家に転身とか。そんな崖っぷちのタレントにありがちな戦略を取っては、ますます自分の首を絞めるばかりだ。今回の災難に誠実に向き合った姿勢によって、今度こそ紗理奈さんのタレント人生が、「めちゃめちゃイケてるッ!」ものになることを祈りたい。 冨士海ネコ(ライター) デイリー新潮編集部
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