初めての「お泊まり保育」体験記、娘を送り出した父の不安とその後の“開眼ぶり”がハンパなかった!
普段、子と同じ部屋や布団で寝ているママたちは、当日は特に「夜、寝るときに子どもが隣にいないのが寂しすぎる」と感じられることが多く、人によっては抱き枕やぬいぐるみを抱いて入眠するらしい。 なお安心感を得るために抱く対象として、夫は選択肢に入らないのも一般的なようである。理由は「ゴツゴツしているから」や「子と比べるべくもない」ということなのだが、こちら筆者調べにつき、本当は語られないだけで、実際は夫が選択肢に入っているような、ちょっとつやっぽい展開もありえるのかもしれない。 パパはパパで子を案じる気持ちを、何か具体的な行動で示そうとする傾向がある。私の「寝付きの練習」もこれに該当する。他には、当日朝出社を遅らせてでもなんとか園まで送ろうとしたり、普段は子どもの服を買ってくることなどないのに「お泊まり時に着用するため」と称してかっこいい・かわいい下着を急に買ってきたり、などである。 ● 子どもが気になって こっそり会場に行く親も また、車通勤のパパが、帰り道にお泊まり保育をしている会場(保育園など)に寄り、なんとなく様子をうかがって帰宅するケースも複数確認している。 あるパパは帰宅後、コンビニに行くついでに「うちの子がぐずって寝られず、先生に抱っこされて外で背中トントンされたりしているのではないか」と心配になって、子どもたちの就寝予定時刻を過ぎて明かりの消えた園(職員室だけ明かりが点いていたらしい)を一回りして無事を確認し、帰ってきたらしい。 心配さが高じた様子をよく伝えるエピソードで、他人からは滑稽に見えるが、私も男親として「その手があったか」と思えるくらい深く共感できる行動である。
なお、我が娘はやはり怖くて寝られずベソをかいていたらしいが、担任の保育士さんに抱かれて無事に寝ることができたようである。 「寝付けるのか」を保護者が心配しがちなのは上記の通りだが、そこはプロたる保育士さんたちがしっかり対策していて、筆者の子が通う園ではお泊まり保育は例年「子どもたちが、保護者の元を離れてさみしがる余裕がないくらい楽しみで埋め尽くす」というコンセプトで企画されているようで、子どもがさみしがることは実際ほぼないそうである。 ちなみに、「子どもが不在だと夫婦間で何を話せばいいかわからなかった」という話もいくつか耳にした。数年間子どもありきで家族が成立してきたので、唐突に訪れる急な状況に戸惑う夫婦の様子がうかがえる。 ● 「ひとり酒盛り」も せっかくの機会の羽根の伸ばし方 「子どもがお泊まり保育で心配過ぎる」といった文言とともに、これから始められる自宅でのひとり酒盛り画像を載せた投稿がSNSでバズっていた。子育てから解き放たれた保護者はその一夜、ぜひアルコールに興じたいところである。ただし保護者は夜でも園からの急な呼び出しに備えておかねばならないので、送迎の手段が車なら飲酒運転にならぬよう何かしらの配慮か方策は必要となる。 留守番番組でお泊りする子どもの不在を楽しむのは、何も保護者に限らない。歳の近い姉・兄がいる場合、久しぶりにママが独占できるということでいつもと違う甘え方をしてくることも珍しくないようである。一方、妹・弟がいる場合は、これも即ママを独占する喜びに浸るかと思いきや、「お兄ちゃん・お姉ちゃんがいない」とさみしがって涙するらしい。