=LOVEは“10人全員が歌える”グループ 「TFT」で示したボーカル力、アイドルを貫き通すパフォーマンス
=LOVEのデビュー7周年記念コンサート『=LOVE 7th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT』が、9月7日、8日にKアリーナ横浜にて開催。今春に初のアリーナツアー『=LOVEアリーナツアー2024「Tell me what's more than "LOVE"」』を開催し、そのツアーファイナルで発表された今回のKアリーナ横浜公演は、=LOVEにとって過去最大規模のキャパシティとなる。 【写真】=LOVE、オーケストラ迎えて初のさいたまスーパーアリーナ公演 そして、今年7月にリリースした17thシングル表題曲「絶対アイドル辞めないで」は、=LOVEにとっての新たな代表曲となった。グループのプロデューサーであり、作詞を手掛ける指原莉乃が「自分の中のアイドルオタクを呼び起こして書きました!男性グループでも女性グループでも、アイドル好きな方にぜひ聴いて頂きたいです」と自身のSNSにポストしていた通りに、この楽曲はそのタイトルと歌詞がアイドルグループのファンの間でも共感を呼び、MVの再生回数は=LOVE史上最速となる30時間で100万回に到達し、公開から2カ月が経つ現在は800万回目前。音楽ストリーミングサービスでの累計再生回数は1200万回、TikTokでの楽曲再生数は1億回を突破している。 7周年記念コンサートへの弾みにとどまらず、グループ全体をさらなるブレイクへと押し上げる推進力となっている「絶対アイドル辞めないで」だが、このタイミングで=LOVEが新規ファンに向けて打ち出したのがメンバーの歌唱力の高さである。 8月28日、YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」に=LOVEが登場。2022年11月以来2回目となり、前回はグループの中でも歌唱力に定評のある佐々木舞香、野口衣織、諸橋沙夏が11thシングル表題曲「あの子コンプレックス」を歌唱したが、今回は10人全員での「絶対アイドル辞めないで」のパフォーマンスとなっている。 改めて感じるのが、“=LOVEは10人全員が歌えるグループ”だということ。楽曲のセンターであり、リードボーカルを務める佐々木が〈絶対 アイドル辞めないで〉と歌い出し、それに〈(ずっと)〉と髙松瞳、大谷映美里がコーラスを重ねる。佐々木のほか、野口、齋藤樹愛羅が主にサビでの歌割りを担っているが、大谷、髙松、野口、大場花菜、音嶋莉沙、齋藤、瀧脇笙古、山本杏奈、諸橋とAメロ、Bメロを繋げていった先に、爽やかかつ厚みのある10人全員でのサビが待ち受けている。佐々木と野口の“いかりんぐ”によるハモリなど、大サビにかけて畳み掛ける構成は、曲調や細かな歌割りは違えど、「青春“サブリミナル”」をはじめとする=LOVEのまさに王道。そこに〈初めて目が合った日から〉の落ちサビのフレーズで佐々木が初めてカメラと目が合う、といった特別演出を織り交ぜながらメンバーが“アイドル”を貫き通している。 全員が歌えるグループというのは、当たり前のようで、実は当たり前ではない。「THE FIRST TAKE」でここ1年以内にメンバー全員で出演しているガールズグループはaespa(4人)、(G)I-DLE(5人)、超ときめき♡宣伝部(6人)、FRUITS ZIPPER(7人)、XG(7人)といったところ。それぞれジャンルも言語も大きく異なるため、ここでは歌唱力を比較したりはしないが、そのグループ数の少なさ、その中でも=LOVEが最も大所帯のグループであることを特筆したい。