東日本・西日本・沖縄で猛烈な暑さ 那覇市では統計開始以来初の36℃台 夜も暑い
今日19日は関東以西で猛烈な暑さとなりました。那覇市の午後2時までの最高気温は36.0℃で、1890年の統計開始以来、初めて36℃台となりました。今夜は気温の下がり方が鈍く、広い範囲で寝苦しい夜となりそうです。夜間も熱中症に十分注意してください。
那覇市 統計開始以来初の36℃台に
今日19日は東日本・西日本を中心に気温が上がっています。太平洋側の地域だけでなく、北陸や近畿北部、山陰などでも厳しい暑さとなっている所があります。 午後2時までの最高気温は、宮崎県日向市で37.9℃、富山市で37.6℃、兵庫県豊岡市で37.5℃と、体温並みかそれ以上の気温となりました。 また、南西諸島でも記録的な暑さとなり、那覇市では36.0℃を観測して1890年の統計開始以来初めて36℃に達しました。また、西表島の上原でも35.9℃と、1954年の統計開始以来、最も高い気温となりました。
夜も暑さが続く
日本付近の上空は平年より気温が高くなっていて、夜もそれほど気温が下がりません。夜の間も長い時間、暑さが続きそうです。今夜の東京都心のポイント予報をみると、午後9時でも気温は29℃くらいで、一番気温が下がる明け方でも、27℃を少し下回る程度です。 明日20日朝の最低気温は、東日本や西日本、沖縄は25℃以上の所が多く、各地で熱帯夜となりそうです。また、東北でも25℃を下回らない所があるでしょう。今夜も寝苦しい夜となりますので、適切にエアコンを使用して熱中症にならないよう、対策をしてください。
夜間の熱中症対策
夜から朝にかけても、気温があまり下がらないと、室内で熱中症が発生するリスクが高まります。夜間の熱中症を防ぐポイントは、次の2つです。 ①寝る前に水分補給をしましょう。 熱中症予防には、水分補給が重要です。寝ている間にも汗をかくので、体の中の水分が失われてしまいます。寝る前には、コップ1杯程度の水を飲みましょう。睡眠中にトイレに行きたくないからといって、水分を控えるのは危険ですし、トイレに起きた時は、水分補給のタイミングです。起きた時にすぐ飲めるよう、枕元に常温の水を置くのがおススメです。 ②エアコンを上手に使いましょう。 熱中症予防には、暑さを避けることも重要です。寝室は、寝る前からエアコンを使って、涼しくしておきましょう。また、エアコンが数時間後にオフになるようタイマーをかけると、タイマーが切れた時に部屋の中の温度が、とても高くなってしまうこともあります。タイマーをかける場合は、少なくともエアコンを3~4時間は使うよう設定し、できれば朝までつけっぱなしにしましょう。エアコンは、オンとオフを繰り返すと、そのたびに電力を消費するので、つけっぱなしにした方が経済的です。
日本気象協会 本社 日直主任