「若者のすべて」と「366日」 何度も生まれ変わり、愛され続けるJ-POPの2大名曲
名曲、HYの「366日」
他にも、今年、同じように映像作品と共に新たな輝きを放った名曲がある。HYの「366日」だ。キーボード・ボーカルの仲宗根泉の作詞・作曲・歌唱による名バラードで、2008年のリリース以来、カラオケランキングでも毎年上位にランクインし続けている人気曲。 この曲もまた、多くのアーティストにカバーされており、清水翔太、上白石萌音のバージョンが特に人気を集めている。また、SKY-HIが代表を務めるBMSG所属のREIKOがオーディションの2次審査で歌ったことも再び注目を集めるきっかけのひとつになったようだ。 そして、今年、HY自身によって新たにリリースされた「366日(Official Duet ver.)」が、4月クールのフジテレビ系月9ドラマ「366日」の主題歌に採用された。もちろん、ドラマもこの曲をモチーフにした内容だった。ドラマのエンディングで、HYが毎回異なる男性アーティストとコラボした「366日」が流れたことでも大きな話題に。 コラボ相手というのは、大橋卓弥(スキマスイッチ)、與那城奨(JO1)、川崎鷹也、藤牧京介(INI)、キヨサク(MONGOL800)、須田景凪、オーイシマサヨシ、西川貴教といった個性的で超豪華な面々。中でも、第8話では、“歌うま芸人”としても知られるチョコレートプラネットの長田庄平とコラボして大きな反響を呼んだ。ドラマの新しい楽しみを提案すると共に、毎回違ったアプローチで新たな曲の魅力も伝えてくれていた。是非サブスクなどで全バージョンをチェックしてみて欲しい。 この他にも、今年5月には、GReeeeNから改名したGRe4N BOYZが初期の名曲「愛唄」をStudio Live ver.として再リリースしたほか、ゆずの名曲「夏色」がテレビ朝日系火曜ドラマ「南くんが恋人 !?」の挿入歌に起用されて再録されることに。先日放送された「ミュージックステーション 夏祭り3時間半SP」の大トリでも歌われたことでも大きな話題を集めていた。 このように、多くの音楽ファンの心に残るJ-POPの名曲は何度でも生まれ変わる…。最近では、レミオロメンの「南風」がキリンビールの氷結のCMソングに起用されたり、エレファントカシマシの「今宵の月のように」が花王のメリットのCMソングとしてカバーされたりもしている。男くさいエレカシの曲が可愛い子どもの声で歌われているので、まったく違う魅力を放つ形に。果たして、次はどの名曲が再注目を浴びることになるのか?自由に予想と妄想をしながら楽しみに待つのも面白いだろう。
南 喜一