【NEXUS】荻窪祐輔が悲願のフライ級王座戴冠、小倉卓也が一本勝ちでバンタム級王者・河村泰博に挑戦へ、鶴屋怜の兄・健人がTKO勝ち
2023年12月10日(日)東京・GENスポーツパレスにて『Fighting NEXUS vol.33』が開催された。 【写真】鶴屋怜の兄・健人がMMAで初回TKO勝ち メインでは、フライ級王者の浜本“キャット”雄大の王座返上により、荻窪祐輔(K-PLACE)と豪瑠(K-PLACE)が「フライ級王座決定戦」に臨み、荻窪が豪瑠にリアネイキドチョークで一本勝ちで悲願の戴冠。 セミファイナルの「バンタム級王座次期挑戦者決定戦」では、前PFCバンタム級王者の小倉卓也(スカーフィスト)が唐沢タツヤ(GRABAKA/T-GRIP TOKYO)に貫録のギロチンチョークで一本勝ち。現NEXUS王者・河村泰博への挑戦権を獲得し、2024年の河村との王座戦が決定している。 ▼第7試合 フライ級(56.7kg)王座決定戦 5分3R 〇荻窪祐輔(K-PLACE) [2R 1分45秒 リアネイキドチョーク] ×豪瑠(K-PLACE) ※荻窪が第4代NEXUSフライ級王者に。 浜本“キャット”雄大が王座返上したため、荻窪祐輔(K-PLACE)と豪瑠(TeamSOS)が「第4代フライ級王座決定戦」でベルトを争う。 荻窪は、PANCRASE元フライ級ランカー。NEXUS5月大会で、当時2連続フィニッシュ勝利中だった小林優に判定勝ち。8月大会ではノンタイトルで浜本にも判定勝ちしている。14勝11敗。 豪瑠は3月の「J-MMA ROOKIES CUP」でしゅんすけに一本負け後、5月に國金慎太郎にスプリット判定負けで2連敗。しかし、7月に木村恵貴を1R パウンドアウトすると、8月に元PANCRASEの倉岡幸平にスプリット判定勝ちで2連勝。23歳で王座挑戦の機会を得た。 1R、オーソの荻窪の左足に、サウスポー構えから右ローを突く豪瑠。詰める荻窪は右インロー。豪瑠の右ヒザに左ジャブを合わせる。飛び込んでの左ストレート、ローと出入りの豪瑠。荻窪は左ローを2発。豪瑠の入りにジ前手を狙う。 足を触りに行くフェイントは豪瑠。しかし、先に組むのは荻窪。左で差して押し込むが、ここは差し上げ突き放した豪瑠。左ハイをガード上に打ち込み、足を動かしてテイクダウンの的を絞らせない。 右ローの豪瑠。左サイドキックの荻窪。左インローで豪瑠をこかす荻窪。右で差して押し込むが、右四つからクラッチした豪瑠が小外狙いから体を入れ替え、際で左フック。 しかし左差しでかち上げる荻窪がテイクダウン。右小手で立つ豪瑠は体を入れ替え右ヒザ。離れてゴング。 2R、先に中央に出る荻窪。右関節蹴りを狙う豪瑠に、シングルレッグテイクダウン。バックにつこうとする豪瑠を落としてバックテイク。背後からパウンドして右腕をアゴ上から絞め上げ、左手を後ろ頭で組むと豪瑠の左手が脱力・失神で荻窪が一本勝ち。悲願のベルトを巻いた。 ▼第6試合 バンタム級(61.2kg契約)王座次期挑戦者決定戦 5分2R(延長1R) 〇小倉卓也(スカーフィスト) [1R 1分13秒 ギロチンチョーク] ×唐沢タツヤ(GRABAKA/T-GRIP TOKYO) ※小倉がバンタム級王者・河村泰博への挑戦権を獲得。 現バンタム級王者は、クリスマスにPANCRASEバンタム級暫定王座決定戦に臨む河村泰博(和術慧舟會 AKZA)。 その挑戦権を小倉卓也(スカーフィスト)と唐沢タツヤ(GRABAKA/T-GRIP TOKYO)が争う。 MMA15勝13敗の小倉は、修斗、PFCを経てNEXUS参戦。初戦は村田康大に判定負も、2022年11月に大石真丈に、2023年5月に小林博幸に、いずれも1R 腕十字で勝利。8月の後楽園大会で渡部修斗のMMA引退試合で、PFCバンタム級王座を賭けて戦い、判定2-0で惜敗。王座陥落した(※渡部は3月3日『PFC.32』で亀松寛都を相手に一夜限りの防衛戦)。今回は再起戦となる。 対する唐沢は、2019年7月にNEXUSに初参戦し、大石真丈、井上晧平に判定勝ちするなど3連勝も、福島啓太、森山壱政、寿希也の強豪相手に3連敗。しかし、その後は髙杉遼介に一本勝ちすると、森永進登。堀友彦を相手に判定勝ちでまたも3連勝。今回のコンテンダー争いに漕ぎつけた。 1R、オーソドックス構えの小倉に、サウスポー構えの唐沢は左ミドルハイを2度打つ。ブロックする小倉は左ジャブで圧力をかけて右。唐沢はニータップに入るが、小倉は切ってがぶり。左で首を抱えて金網に押し込み、唐沢の左足を持ち上げ回して背中を着かせると、左は首を抱えたまま、左ヒザを押してパスガード。マウントでノーアームギロチンチョーク! タップを奪った。 試合後、マイクを持った小倉は「勝ったのでチャンピオンとやらせてもらえるんで来ました。河村選手いますか。よろしくお願いします」と 河村は「FightingNexusバンタム級チャンピオン、PANCRASEバンタム級1位の河村泰博です。今日、すごい盛り上がっていいかなと思います。いま小倉選手の試合を見て、唐沢選手も素晴らしい選手で、その選手にこの勝ち方なんでもう逃げられないと思います。1週間後にPANCRASEでタイトルマッチで、いまNEXUSの山本空良選手も横山武司選手もRIZINに出ているので、NEXUSに俺が出るしかないので、来年必ず防衛戦をやらせていただきますんで、よろしくお願いします」と、小倉を挑戦者に、防衛戦を行うと返答した。 ▼第5試合 バンタム級(61.2kg)契約 5分2R(延長1R) 〇神部篤哉(ABLAZE八王子) [判定3-0] ×塩谷優斗(スカーフィスト) 柔道ベースの神部は、2023年5月に伊藤光に判定勝ち後、真人ガーZこと荒井真人に1R TKO勝ちで2連勝。塩谷は、7月の「PFC 30」で青木大地に一本勝ち。 1R、ともにオーソドックス構え。塩谷は左の蹴り、神部は右を突いて前に出ると塩谷から組みに。四つ組みから右で差して投げた神部は立つ塩谷のスタンドバックに。体を入れ替え左で差して押し込む塩谷はシングルレッグへ。キムラクラッチを組む神部。 後方に回した神部はバックにつこうとするが、正対する塩谷が左で差して押し込み。右でヒザを突く。金網背にする神部はネルソンで引き込みも、首を抜く塩谷が上に。インサイドからパウンド狙いも、神部は下から腰を切って腕十字へ。すぐに察知しかつぎパス狙う塩谷に、立ち上がる神部。 そこを追って押し込むのは塩谷。再びキムラクラッチ狙い、ネルソンで差し上げる神部に回って外して離れる塩谷。先にダブルレッグに入るが切る神部は右! 塩谷も右バックフィストを突く。 金網に押し込みヒザを突く神部。押し戻す塩谷との打ち合いから右を振ってシングルレッグの塩谷に神部は、背中ごしに左腕に腕十字へ。それを持ち上げて外す塩谷に、神部が三角をしかけたところでゴング。 2R、左右を突く神部にカウンターのダブルレッグに入る塩谷。すぐに差し上げる神部。塩谷は左前手を突くと、そこに右をかぶせにいく。塩谷が右を強振すると、そこにダブルレッグテイクダウンは神部! 尻を着いた塩谷は金網背に立とうとするが、その際でバックを狙いつつ右でパウンドする神部。 いったん背中を見せながら立つ塩谷も四つに持ち込み、体を入れ替え左で差して押し込み右ヒザ。みたびキムラを狙う神部。一気に後方に回してすぐさまセンタク挟みの不良先輩ゆずりの動きで極めに行くが、ここもスクランブルですぐに立ち上がり押し込む塩谷。 左で差してこつこつヒザを突く塩谷。右小手の神部は左ヒザを突いて、またもキムラで回すが、ここもスクランブルで立つ塩谷は左ハイをガード上に突くなど運動量が落ちない。 ともに右を打ち合い、跳びヒザで前に出る塩谷。左ジャブの塩谷に、神部も左ミドルハイ。塩谷は右ハイを打って右ストレート。さらに苦しい時間帯にシングルレッグへ。金網背にする神部は押し込む塩谷の頭にこつこつパンチ。残り10秒で神部が体を入れ替え、塩谷が離れたところでゴング。 判定は3-0(20-18×3)で神部が勝利。サブミッションアテンプトが評価されたか。スタンドでも組みでもアグレッシブに攻めた塩谷にとっては次への課題も見えた、好試合となった。試合後、神部はバンタム級の上位陣との次戦を望んだ。 ▼第4試合 ライトヘビー級(93.0kg)5分2R(延長1R) 〇マシン(BLUE DOG GYM) [1R 0分28秒 TKO] ×田馬場貴裕(IMPACT) ▼第3試合 バンタム級(61.2kg契約)5分2R(延長1R) 〇ジェイクムラタ(パラエストラTB) [1R 2分41秒 ツイスター] ×イ・ヘウォン(KOREAN TOP TEAM/TFC) ムラタはヘウォンをダブルレッグテイクダウンから立ち上がりにバックテイク。背後からパウンドし、向き直りにツイスターを極めた。 ▼第2試合 フライ級56.7kg契約 5分2R(延長1R) 〇鶴屋健人(パラエストラ松戸) [1R 2分02秒 TKO] ×曾我英将(ALLIANCE) NEXUS2連勝後、2023年2月の前戦で小林優の肩固めに敗れた鶴屋健人が、再起戦。ローキックから入る曾我に右ストレートを効かせると、金網に詰めての左右ラッシュで初回TKO勝ち。 ▼第1試合 無差別級契約 5分2R(延長1R) 〇Guts(リバーサルジム立川ALPHA) [1R 0分20秒 TKO] ×山本拓海(掣圏会 瓜田道場) 【UNDER CARD】 ▼第21試合 ウェルター級(77.1kg)5分2R(延長1R) 〇マイケル・ベイカー(ALLIANCE) [1R1分55秒 TKO] ×三角 宗(IMPACT) ▼第20試合 ウェルター級(77.1kg)5分2R(延長1R) 〇茂木優樹(三河幕府) [1R 0分48秒 リアネイキドチョーク] ×大迫誠士(フリー) ▼第19試合 バンタム級(61.2kg)5分2R(延長1R) 〇齋藤拓矢(ALLIANCE) [判定3-0] ×高杉遼介(新潟イエローマンズ) ▼第18試合 フェザー級(65.8kg)5分2R(延長1R) 〇水野新太(トイカツ道場) [判定3-0] ×横山辰也(R-BLOOD) ▼第17試合 バンタム級(61.2kg)5分2R(延長1R) 〇平山 諒(トイカツ道場) [2R 0分13秒 TKO] ×飯嶋重樹(ALLIANCE) ▼第16試合 フェザー級(65.8kg)5分2R(延長1R) 〇健吾(CLUB F3) [1R 3分45秒 TKO] ×保立峻介(パラストラ千葉) 【中止】第15試合 バンタム級(61.2kg)5分2R(延長1R) 松下祐介(パラエストラTB) 大谷啓元(パンクラスイズム横浜) ▼第14試合 フェザー級(65.8kg)5分2R(延長1R) 〇清水博人(DOBUITA) [1R 1分00秒 TKO] ×長谷川真生(ALLIANCE) ▼第13試合 フェザー級(65.8kg)5分2R(延長1R) 〇菊川攻武(カタナジム駒込) [1R 1分07秒 TKO] ×日置兼人(フリー) ▼第12試合 バンタム級(61.2kg)5分2R(延長1R) 〇RYOHEI(フリー) [2R 0分51秒 反則] ※ローブロー ×牧瀬武蔵(ボンサイ柔術) ▼第11試合 ライト級(70.3kg)5分2R(延長1R) 〇竹上航平(MMA空手道場 鷹) [2R 3分39秒 TKO] ×藤井 連(パラエストラ柏) ▼第10試合 フライ級(56.7kg)5分2R(延長1R) 〇鎌田悠太郎(Battle-Box) [判定3-0] ×テム(BRAVE GYM) ▼第9試合 バンタム級(61.2kg)5分2R(延長1R) 〇松本尚大(拳心會) [2R 3分17秒 フロントチョーク] ×阪上直輝(リバーサルジム立川ALPHA) ▼第8試合 フライ級(56.7kg)5分2R(延長1R) 〇村田純也(リベルダージ) [1R 1分26秒 三角絞め] ×大輝(ABLAZE八王子)