前後サスのダンピング変更で乗り味が煮詰められた

■「XL750 Transalp」2025年型　ロス・ホワイト-トリコロールグラフィックセット

開催中のイタリア・ミラノショー（EICMA）2024での展示車、【ホンダ】「XL750 Transalp」2025年型についてお伝えする。 【 画像ギャラリー　21枚】ホンダ「XL750 Transalp」2025年型は前後ダンピング調整と、前周りの空力特性変更【伊ミラノショー速報】……の写真を見る！ 2023年型でデビューした「XL750 Transalp 」は、オールラウンダーバイク。日常から世界一周まで、どこでも走れるという夢を載せて人気を継続、今回のマイナーチェンジに至っている。 さて、注目の2025年型でのアップデート内容は……、 ・デュアルLEDプロジェクターヘッドライト搭載で、際立った新しい外観を得た。 ・外観上の改良点として、エンジンの側面を横切っていたブリーザーチューブを取り除いた。チューブはよりすっきりした外観になるように再配置された。 ・改良された高透明度のDurabio TMスクリーンを備えた新しいフロントフェイスが与えられた。またこのスクリーンと新しい中央エアロダクト、内部ミッドカウルの気流管理により、空力特性とハンドリングの敏捷性を向上させられた。 ・フロントサスペンションを圧縮とリバウンドの両方でわずかに柔らかく、リアをより硬くすることで、オンロードでの落ち着きを保ちながら、荒れた地形でのコンプライアンスを向上。リヤは圧縮／リバウンドダンピングの調整で、不均一な地面での制御が向上し、タンデムライダーや荷物を満載した状態でも制御性が上がっている。なお地上高は210mmのまま。 ・プレミアム仕様には、アプリ「Honda RoadSync」でのスマートフォン接続機能と4方向トグルスイッチ、自動インジケーターキャンセル、緊急停止信号（ESS） テクノロジーを備えた新しい5インチTFTスクリーンが含まれている。 ・純正アクセサリーは、100％防水で簡単に取り外し可能な20～26Lソフトサイド／トップバッグ、20mm厚のコンフォートシート、トールスクリーン、上部の「A」デフレクター、フォグライト、大音量アラームが用意された。 ・カラーリング変更も変更を受け、ロス・ホワイト-トリコロールグラフィックセット、新登場グラファイトブラック、新登場パールディープマッドグレーの3色とされた。 ……以上となっている。日本導入のタイミングや価格設定についてなどは発表されていない。 ◯「XL750 トランザルプ」2025年型　主要諸元 エンジンタイプ　水冷OHC4ストローク8バルブパラレルツイン（270度クランク） 総排気量　755cm3 ボア×ストローク　87mm✕63.5mm 圧縮比　11.0:1 最高出力　67.5kW/9,500rpm 最大トルク　75Nm/7.250rpm 定常騒音レベル　95dB 最高速度　195km/h オイル容量　3.9L スターター　電動スターター 燃料供給システム　PGM-FI バッテリー容量　12V 9.1Ah クラッチタイプ　湿式マルチアシストスリッパークラッチ トランスミッションタイプ　6速マニュアルトランスミッション フレームタイプ　ダイヤモンドスチールフレーム 全長×全幅×全高　2,325mm✕838mm✕1,455mm ホイールベース　1,560mm キャスター角　27度 トレール　111mm シート高　850mm 最低地上高　210mm 車両重量　210kg 回転半径　2.6m サスペンション　フロント　ショーワ43mm SFF-CA USD、200mmトラベル サスペンション　リア　モノショックダンパー、プロリンクスイングアーム、190mmトラベル ホイール　ステンレススポーク、アルミリム、チューブタイプ タイヤ　フロント　90/90-21M/C 54H タイヤ　リア　150/70R18M/C 70H ブレーキ　ABSタイプ　デュアルチャンネルABS（リアABSの無効化が可能） ブレーキ　フロント　アキシャルマウント2ピストンブレーキキャリパー、310mmフローティングダブルディスク ブレーキ　リア　シングルピストンキャリパー、256mmシングルディスク ※すべての仕様は暫定的なものであり、予告なく変更される場合がある。 レポート●モーサイ編集部　写真●ホンダ