子育て世代と地域つなぐ 三栖婦人会の場づくり1年、和歌山県田辺市
和歌山県田辺市の三栖婦人会が主催する親子リトミックが、今月で開催1周年を迎えた。子育て世代と地域をつなげ、新しいコミュニティーをつくろうと始めた。参加の親子同士はもちろん、婦人会メンバーや地域との交流も生まれている。 【住み続けたい地域へ 新しい自治へ中学生以上にアンケート、和歌山県田辺市上芳養の記事はこちら】 親子リトミックは市内で教室を開く高橋あいかさんを講師に招き、中三栖の三栖公民館で毎月開催している。公民館区を中心に、未就学児の親子が参加している。 今月は18日にあり、7組9人の親子が参加。「お買い物をして、クリスマスケーキを作ろう」をテーマに、ピアノの音に合わせて幼児が走ったり、手をたたいたりしたほか、保護者も加わって、子どもを高く持ち上げるなどケーキ作りをさまざまな運動で表現した。 城山台の岡地未沙さん(28)は、1歳4カ月の長女美波ちゃんと毎月参加している。未沙さんは「地域に同世代の子どもがいても、交流機会は少ない。友達ができるこうした場はありがたい。毎回楽しみにしている。娘も同じみたいではしゃぎ過ぎて、家までほんの少しの距離なのに帰りの車で寝てしまうこともある」と笑う。 婦人会の花村あゆみ副会長は「(子どもの)おばあちゃんが婦人会メンバーと知り合いで盛り上がったり、参加者が公民館で開催している地域食堂にも来てくれたりして世代を超えた関係ができてきた。1年継続して、当初ハイハイしかできなかった子が、しゃべれるようになるなど婦人会も子どもの成長を楽しみに見守っている」と話した。
紀伊民報