「プロレス辞めなくて良かった」5度目の正直で王座戴冠!闇堕ちからのギャル覚醒を経てスターライト・キッドが悲願の白いベルト戴冠!
29日、東京都・両国国技館にて『ジャパンキャンピングカーショー2025 presents STARDOM DREAM QUEENDOM 2024』が開催。スターライト・キッドが悲願の白いベルト初戴冠を果たした。 なつぽいとキッドは2015年デビューの同期であり、2020年に2人がスターダムで出会って以降はハイスピード王座戦線で激しい抗争を展開。ときには越境タッグ【チーム♡両思い】を結成して共闘するなど良きライバル関係にある。 ともにハイスピード戦線を離れ、なつぽいは今年7月に悲願であった白いベルト(※ワンダー・オブ・スターダム王座)を戴冠。一方、キッドはトップ戦線には絡み続けてはいるもののスターダム内でシングル王座とは縁遠い位置となってしまっていた。 キッドは、今年11月のタッグリーグ中になつぽいから直接勝利を奪って白いベルトへ挑戦表明。8度目のシングルマッチにしてついに白いベルトをかけて激突することになった。 戦前の記者会見では、キッドが「今回、ワンダーへの挑戦は5度目です。過去の挑戦を振り返れば、マスクに手をかけられ試合後にはハサミまで入れられた屈辱的なジュリア戦。大江戸隊入りして勢いづき始めたころに負けたたむ戦。自信に満ちているときに一番負けたくない上谷に負けて大号泣した上谷戦。ランブルで挑戦権を自力で勝ち取って初シングルでタイトルマッチをした同期のサオリ戦。挑戦回数を重ねるたびに悔しさが増していくばかりで、それと同時にワンダーのベルトに対する強欲さが増していった4年間。今年2月に挑戦して負けてますけど、今回は私のキャリア最大の大舞台での挑戦です。これ以上悔しい思いはしたくないんですよ」と涙声で熱い思いを語っていた。
試合は、互いを知り尽くした2人にしか出来ない高度な読み合いをしながらのスピードバトルに。キッドは得意の足への一点集中攻撃を、なつぽいも腕への一点集中攻撃を軸に試合が展開され、一進一退の模様を見せる。 終盤に差し掛かると、キッドはタイガー・スープレックス・ホールド、なつぽいはフェアリアル・ギフトと普段の試合ならば3カウントが獲れる技の応酬が繰り広げられるも決着ならず。2人は奥の手の最上位技を繰り出さんとさらにギアを上げていく。 なつぽいはフェアリング・リング、フェアリー・ストレインと大技で畳み掛け、コーナーに上って決めにかかる。これをEternal foeで切り返したキッドは、黒虎天罰からのスター・スープレックス・ホールドを決めて死闘に終止符。5度目の正直を果たし、涙の白いベルト初戴冠を果たした。 試合を終えたキッドは「最ッ高のライバルなつぽいから、最ッ高の舞台両国で、やっと!やっと獲れました!今年中に巻きたいっていう目標が叶えられて本当に良かった!またね、自分が自分への期待を裏切るようなことがあったら……どうなってたか分かんなかった、正直。でもね、ハイスピードを8回目で獲ったときとか、他のベルトを獲ったときもそう。いつもこう思うんです。『諦めないで、プロレス辞めなくて良かった』って!ホントにベルトに嫌われてるのかってくらいさ、何回も挑戦しないと獲れないことが多かったから。やっぱりこの苦しくて、つらい時間が自分を成長させてくれて、なによりも諦めないことが大事なんだって。このプロレス界で私が一番証明できてますよね。プロレスに限らず、決して可能性を諦めないで欲しいって、みんなに対してそう思います。それを私がこのプロレスで伝え続けたい」と熱い思いを吐露。 そして「やっと手にしたこのベルトだからさ、私はもっともっと重たくしたいな。私自身のためじゃなくて、この女子プロレス界の可能性をもっともっと広げたいって、そう思っちゃいました。欲深き黒虎に……欲深きホワイトタイガー?(笑)に諦めるって言葉はありえないんで」と語り、10周年イヤーとなる2025年にさらに輝いていくことを誓った。
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