新型ジープ・ラングラー・アンリミテテッド・ルビコンが、“機能美の極致”であるワケとは
一部改良を受けた新しいジープ「ラングラー」の最上級グレード、「アンリミテテッド・ルビコン」に小川フミオが乗った。オンロードでの実力はいかに? 【写真を見る】新型ラングラー・アンリミテテッド・ルビコンの内外装(20枚)
独自の個性がある
このカタチだけで買う価値あり! 基本デザインは1940年代にさかのぼるジープのラングラー・アンリミテッド・ルビコンに、2024年10月に乗って、魅力はまったく薄れていないと強く思った。ドライブも独自の個性があって、虜になる人が多いのも、よくわかる。 ルーフの大部分を取り外せて、ほとんどフルオープンの爽快感が味わえるのは大きな魅力だし、Apple CarPlayやAndroid Autoを通し552W・12チャネルのオーディオシステムによる音楽を聴いて……と、ドライブをまたとない娯楽と捉えているようなところが、新しいラングラー・アンリミテッド・ルビコンのよさだ。 ルビコンは、本格的なオフロード向けの仕様でもある。これはまたとない特徴だ。 そもそもラングラーは、オリジナルジープの衣鉢を継ぐモデルとして、初代が1987年に登場。初代以来、現在の4代目にいたるまで、頑なに前後とも固定式サスペンションに固執する。 このルビコンは、先述のとおり、オフロード向けの装備が充実。前後輪ディファレンシャルロックをはじめ、「電子制御式フロントスウェイバー(アンチロールバー)ディスクネクトシステム」「セレクトラック・フルタイム4×4システム」さらに「フルフロート・リアアクスル」などを専用装備とする。 タイヤも一部のファンが憧れる、ゴツい踏面のデザインが目をひくマッド&テレインタイプ。ロードホイール径は17インチと控えめに思えるけれど、タイヤの扁平率が75%もあるので、かなりマッシブな印象だ。これもラングラーシリーズの大きな特徴だ。 米国の岩場などで乗ると、”こんなところ上り下りできない”と、尻込みしそうな場面でも、スイスイと走り抜けてしまうのに、いたく感心させられる。