40代の「約40%」がビジネスマナーを教わった経験がない!? 「あいさつ」と「敬語」が使えていれば問題ない? 出世にも影響はあるの?
若い社会人やこれから社会人になる人の中には、ビジネスマナーに自信がない人が多いかもしれません。ビジネスマナーが出世にも影響するとなれば、ビジネスマナーを完璧に覚えないといけないと不安を感じるでしょう。 しかし、驚くべきことに40代では約40%の人がビジネスマナーを人から教わった経験がないという調査結果もあります。会社で働いていく上でどのようなビジネスマナーが重要なのか、また実際にビジネスマナーが出世にどれだけ影響するのかを見ていきましょう。 ▼毎日「8時50分」から朝礼が! 定時は9時だけど「残業代」は請求できる?「義務」か判断するポイントとは?
すべての世代で重要視されているビジネスマナーは?
そもそもビジネスマナーとは何を指すのでしょうか。ビジネスマナーの明確な定義はありませんが、ここでは人間関係の構築やコミュニケーションを円滑に行うことができる手段、もっと簡単にいえばお互いが気持ちよく仕事するためのルールをビジネスマナーと考えます。 転職サイトを運営しているエン・ジャパンのビジネスマナーに関する調査レポートによると、全世代で重要だと思う割合が60%を超えているビジネスマナーは「言葉遣い(敬語)」「挨拶(あいさつ)」「報告・連絡・相談」「服装・身だしなみ」となっていました。 「ビジネスマナーってそんな簡単なことなの?」と感じるかもしれません。確かにビジネスというよりも一般常識に近い内容です。ビジネスマナーというと、名刺交換や会議室での座る位置(上座・下座)などをイメージするかもしれませんが、実際に会社で働く上では、そのようなことよりも基本的なマナーが重視されるのです。 図表1
エン・ジャパン株式会社 8000人に聞いた「ビジネスマナー」に関する意識調査レポート
若い世代ほどビジネスマナーを教わる機会が少ない傾向にある?
同調査レポートによれば、若い世代ほどビジネスマナーを教わる機会が少ない傾向にあるようです。これは、近年のコロナ禍によるリモートワークの普及で、直接的な対面の機会が減ったことが影響している可能性も考えられます。 ただし、先ほど紹介した重要と感じるビジネスマナーである言葉遣いやあいさつ、身だしなみなどは、そもそも会社で教わるような内容ではありません。そんなことは会社で上司や先輩からは教わらなかったといってしまっては恥ずかしいですね。 図表2