定年後は「私がパートに出るからゆっくりしてほしい」という妻。65歳になる妻が今からできる仕事はあるのでしょうか?
収入の面や、社会とのつながりの維持など目的はさまざまですが、定年後も働きたいと考える方は多いでしょう。 しかし、定年後はどういった仕事をしたらよいか具体的に分からないという方もいるかもしれません。60歳代は、仕事でも家庭でもたくさんの経験を積み、その経験を社会貢献に存分に生かせる年代ともいえます。 本記事では、定年後に働いている方の割合や、実際には65歳以上の方がどのような仕事に就いているかについて解説します。定年後に働きたい、身近な方が働き先に悩んでいるといった方はぜひ参考にしてください。 ▼65歳から70歳まで「月8万円」をアルバイトで稼ぐと、年金はどれだけ増える?
定年後に働いている方の割合
内閣府の「令和5年版高齢社会白書(全体版)」によれば、労働力に占める65歳以上の方の割合は令和3年まで年々上昇しています。直近5年の割合は表1の通りです。 表1
※内閣府「令和5年版高齢社会白書(全体版)」を基に筆者作成 また、同調査内では60歳以上の方に「あなたは、何歳ごろまで収入を伴う仕事をしたいですか」という質問をしています。それに対し約4割が「働けるうちはいつまでも」との回答でした。 以上のことより、自分の心身が元気なうちは働いて収入を得たい、やりがいを得たいという方が多いことが伺えます。また、高齢化が進んでいることもあり、労働力に占める割合はさらに高くなることが予想されます。
定年後でもできる仕事とは?
定年退職というと、現役を退くイメージを持たれる方もいるかもしれません。しかし、定年後でも始めやすい仕事も多々あります。 例えば、以下のような仕事が挙げられます。 ・警備員 ・ビルや施設の清掃員 ・マンションの管理人 ・介護スタッフ ・組み立てなどの軽作業 いずれも、年齢などに関係なく働ける場合の多い職業です。また、要件を満たす方はシルバー人材センターに会員登録し、そこから仕事を紹介してもらう方法もあります。 さらに、定年前に行っていた仕事での技術や知識を生かして、家庭教師や塾講師など学習支援を行う方もいるようです。