【NBA】ゴラン・ドラギッチが充実したキャリアを振り返る「いつも笑顔でいるべきだ。そうすれば自分の最高の姿になれる」
「努力は必要だけど、いつもバスケを楽しんでいた」
ヤニス・アデトクンボの兄サナシスのYoutube番組にゴラン・ドラギッチが出演した。プロキャリア21年、NBAで15シーズンを過ごして、2022-23シーズンを最後に現役を引退したドラギッチは、スロベニア代表で長く一緒にプレーしたルカ・ドンチッチについてこう語る。 「ルカと初めて一緒にプレーした2017年、僕たちはルームメートで、僕がルカの面倒を見ていた。17歳か18歳で代表のスタメンを張り、素晴らしい結果を出していたんだから、特別な才能の持ち主なのは明らかだったよ。その頃は僕がバッドマンでルカがロビンだったけど、2022年のユーロバスケットでは立場が逆転していたな(笑)。でも、一緒にプレーできて本当に良かった」 そして話は過去にさかのぼる。「僕が初めてプロ契約を結んだのは15歳の時だった。その時に僕の面倒を見てくれたベテランがサシャ・ドンチッチ、ルカの父親なんだ。当時まだ幼かったルカが、試合や練習によく顔を出してコートを掃除したりしていたよ。その彼と代表で一緒にプレーして、いまや彼はNBAのスーパースターになった。人生の縁とはすごいものさ」 子供の頃のドラギッチはサッカーをやっていたが、ケガでプレーを続けられなくなった。バスケをやっていた友達に付き合って練習を見に行き、人数合わせで試合に出たのが彼とバスケの出会いだ。「これも不思議な縁だね」と彼は笑う。 長いキャリアを振り返って、ドラギッチはこう語る。「人生で何をするかは重要じゃない。それを楽しくやるかどうかが大事だ。いつも笑顔でいるべきだ。そうすれば自分の最高の姿になれる。もちろん努力は必要だけど、僕はいつもバスケを楽しんでいた。だから苦労も苦労だとは思わなかった」 「でもバスケのキャリアはいつか終わるし、人生を楽しむ何かを見つけなければならない」と語るドラギッチは、「プレーしなくなってアドレナリンを感じる場面が少なくなったから、バイクに乗るようになった」と言う。 ドラギッチは今、新たな活動に乗り出している。その一つが彼の財団による子供向けのバスケットボール・キャンプだ。「120人の子供たちを迎え入れる6日間のキャンプをやっている。費用はすべて財団持ちで、子供たちはただ来て楽しめばいい。面白いことに、初日はみんなよそよそしいけど、2日目にお互いに話し合うようになるとすぐ友達になる。僕はバスケを教えるだけじゃなく、同じホテルの一つのフロアに泊まって、食事も寝るのも子供たちと一緒に過ごす。僕の大好きな活動なんだ」 現地8月24日には彼の引退試合が企画されている。ドンチッチ、ニコラ・ヨキッチ、ボグダン・ボグダノビッチ、ダーク・ノビツキー、スティーブ・ナッシュなど彼と繋がりのあるスターがスロベニアの首都リュブリャナに集まる引退試合は、大いに盛り上がりそうだ。