台風3号、24日夜から25日にかけ台湾北部に最接近 上陸の可能性も
(台北中央社)交通部中央気象署(気象庁)は22日、軽度台風(台湾基準)台風3号は勢力を増しながら台湾南東の海上に向けて進んでおり、24日の深夜から25日にかけて台湾北部の沿岸部にかなり近づくとの見通しを示した。上陸の可能性も排除しないとしている。 気象署によれば台風3号は22日午前8時現在、台湾本島最南端ガランピ(鵝鑾鼻)の南東約690キロの海上を時速7~13キロで北北西から北に方向を変えながら進んでいる。中心気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は38メートル。 22日午前の記者会見で同署の劉宇其予報官は、台湾本島や各主要離島の陸上が強風域に入ると予想される時刻の18時間前に出される「陸上台風警報」を23日午後にも発表する可能性があると説明。今後の予想進路には幅があるとしつつ、台湾に襲来する確率は非常に高く、上陸の有無にかかわらず台湾本島西側や北東部にかなり大きな影響を及ぼすとした。その上で、特に中部や北部、北東部への影響が顕著になるとの見方を示した。また休業休校の発表基準に達するかは、今後の動きを観察する必要があるとした。 劉氏によれば、台風周辺の湿った空気が流れ込む影響で、北部や台湾本島東側では23日から雨が降り始め、雨脚が次第に強まる見込み。中部や南部でも同日午後は雷を伴った比較的強い雨となる。24日は北部や北東部、東部の花蓮県で台風の影響が顕著に現れる他、中部と南部では午後に雨と風が強まると予想されている。25日は台湾本島西側で雨風が非常に強くなるという。 台風3号は26日には台湾を離れて中国方面に向かう見込み。 (張雄風/編集:田中宏樹)