手越祐也がTVスタッフから愛されるワケ。ビックマウス&ポジティブキャラも好印象、「使いやすいタレント」と現場も大歓迎
タレントの手越祐也が、ついに『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)に復帰した。 【画像】手越独立後の関東地区における初の冠番組 手越は、10月13日放送の同番組へ4年ぶりに出演し、内村光良・宮川大輔とともに「世界で一番盛り上がるのは何祭り? in イタリア」という企画に挑戦。「ウナギ祭り」にて行われた「金のパラデッロレース(立ち漕ぎボートレース)」に参加し大きな話題となった。 今回、4年ぶりに番組復帰を果たした『イッテQ!』での活躍をベースとして、手越のバラエティタレントとしての魅力を、元テレビ局スタッフの筆者が再検証していきたい。
手越祐也というポジティブキャラは『イッテQ!』には不可欠
手越は今回、スタジオに呼ばれることはなく、VTR出演だけに留まった。 番組冒頭、内村と宮川は何も知らない手越にドッキリを仕掛ける形で番組出演を発表。この際、手越は「俺もう『イッテQ!』でられんの?」とジャブをかまし、内村からモザイクが掛かっているかもしれないとツッコまれると「最悪、それでも出してください」と気の利いたコメントを披露。この対応力の高さに、手越のバラエティタレントとしての凄みを再確認した。 手越は、旧ジャニーズ事務所からの独立に合わせ、それまで彼も人気を支える一端を担った『イッテQ!』を何の説明もなく降板することに。ファンや手越だけでなく、出演者やスタッフもどこか納得がいかない様子のまま番組を去ったように見えた。 いろいろあった手越が、独立以来の番組出演となれば不調でも不思議ではないが、久しぶりに会う内村と宮川に対して「俺、あん時より全然いまのほうがまだMAXっすよ」とチャラ男発言をかますハートの強さを見せた。この対応力の高さと、4年たっても変わらないポジティブキャラは見ていて気持ちの良いものだった。
1時間を手越に割き海外ロケまでした制作サイドは復帰大歓迎
「いまのほうがまだMAX」と豪語した手越だが、番組では早々に活躍の場面が訪れる。現地で立ち漕(たちこ)ぎボートに試乗した際に、いきなり水落ちする体を張った笑いを提供。ナレーションでも、「皆さんお待たせいたしました、4年ぶりのイエーーイ」と自信満々の手越が失敗するさまをイジるおなじみの演出を入れ、番組サイドも復帰を大歓迎した模様。 手越は『イッテQ!』でこれまで、主に「祭り」関連の企画に挑戦。体を張った企画ばかりで、身体能力の高さを武器に数々の難競技に挑み成功させた。 しかも、ビックマウス&ポジティブキャラでしっかりと前フリを行い、失敗した際には笑いを生み出す高等な技術を披露。今回の復帰でもその技術は衰えず、内村、宮川というベテラン芸人とともに次々と笑いを生み出しており、久しぶりの出演とは思えないほど輝きを放っていた。 今回の『イッテQ!』は、いわば1時間を手越に割いたことになる。 手越の調子が悪ければ、内村・宮川という手練れがいたとしても、番組自体が成立しなかった可能性も大だ。テレビマンとしたら、海外ロケまでするわけでかなりのギャンブルになっただろう。 しかし、結果として手越が2人を従えて番組を回すほどの活躍を見せた。 手越も長いタレント生活の中で、どれだけ重要な復帰作になっているかはわかっていただろう。そんなプレッシャーも跳ね除け、番組を成功に導いたスキルとタレント性はやはり特別なものだと、今回の放送で感じさせてくれた。