手越祐也がTVスタッフから愛されるワケ。ビックマウス&ポジティブキャラも好印象、「使いやすいタレント」と現場も大歓迎
手越祐也が、独立後にも番組で磨いていたバラエティ力
4年ぶりの『イッテQ!』でも変わらぬバラエティスキルを見せた手越だが、ここ数年の活動はコアなファン以外にはあまり知られていない。 独立してからこれまでの期間で、実は手越は番組出演を行っている。地方局がメインだが、『手越祐也のアート!アート!アート!』(RKB毎日放送)、『手越祐也の先生!ゴルフ教えテイッ!』 (GAORA SPORTS)など、さまざまなジャンルの番組に出演。 中でも、独立後に関東地区における初の冠番組となった『ちぃたん☆と手越祐也のホンキでいきます(仮)』(テレビ埼玉)では、体を張った企画にも挑戦した。ゆるキャラのちぃたん☆と一緒にロケをする番組だが、基本は手越が一般人やゲストとのやり取りを一手に引き受けて番組を回していった。 この番組では、自分のキャラを守りながらも、しっかりと一般人やゲストを立てるトークを展開。手越の頭の良さを再確認させる番組で、TVerなどの見逃し配信でも話題を集めた。また、今年9月から配信がスタートしたNetflixの番組『トークサバイバー!ラスト・オブ・ラフ』では、アンジャッシュ・渡部建とコーナー企画に参加。手越は架空のインタビューを受けている設定で、芸人が繰り出す無茶苦茶なネタを真顔でインタビュアーに話し続けるというボケ役を引き受けた。 芸人が手越に言わせたコメントは、下世話なものばかり。しかし、手越は抜群のバラエティセンスを活かして企画を成立させ、渡部以上の活躍を見せることに成功した。 正直、独立後は地方局や配信番組ばかりで、バラエティに関しては納得のいく仕事はできていなかっただろう。ただ、手越は腐らずに目の前にある仕事に全力でぶつかることで、バラエティスキルを磨き続けることができていた。その結果、今回の『イッテQ!』での復活でも結果を残す結果になったのだろう。
手越がこの上なく使いやすいタレントである理由
さて、話は『イッテQ!』に戻るが、手越は4年ぶりの復活ながらトークスキルが健在だったことに驚いた視聴者も多かっただろう。 3人が作戦会議をした場面では、番組降板後にたまたま宮川とタイの祭りで再会したエピソードを公開。その時に言われた忘れられない一言として「次、手越くんと会うときはハッピを着て一緒に内村さんとともに3人で『わっしょい!』って言って手越くんを必ず迎えに行くから」と言われたという感動的なトークを聞かせた。 ベテラン芸人2人を差し置いて、手越のトークがもっとも心に刺さり、撮れ高が多かったのはVTRを見ても明らかだ。トークスキルは衰えるどころか、進化を続けていた。テレビマンとしたら、体を張ってふざけたことができながら、締めるところではしっかりとトークで聞かせられる手越はこの上なく使いやすいタレントだ。 イケメンで器用に何でもできるベースがあるから、ふざけても真剣でも画になる。男性アイドルは多くいるものの、こんな芸当を見せられるのはやはり「手越祐也」だけなのではないかと、今回の放送を見て改めて感じた。 結果として、番組では思ったような成果は挙げられなかったものの、手越の復帰は大成功のうちに終了した。今後、手越がどうやって『イッテQ!』に関わっていくかは公表されていないが、間違いなく番組に必要なタレントだ。 SNSを確認する限りでは、手越のレギュラー復帰を望む声ばかり。それに、久しぶりの『イッテQ!』という大舞台ながら緊張せずに自分のキャラを出せた手越は、いまでもスターであることを証明した。 旧ジャニーズ事務所からの独立だけでなく、その後のYouTuber転身などでテレビスタッフからは距離をとれられていた手越。『イッテQ!』のレギュラーへの復帰も含め、テレビへの本格復帰は未知だが、バラエティ番組に無くてはならないタレントであることを今回再確認したテレビスタッフも多いのではないだろうか。 <文/ゆるま小林> 【ゆるま 小林】 某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆
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