LDHらしくなくていい―40点の自分に価値があると気づけた片寄涼太の“生き方”
2022年11月にデビュー10周年を迎える「GENERATIONS from EXILE TRIBE」で、ボーカルを務め、役者としても活躍する片寄涼太さん。「LDHらしくない」と言われることで悩んだこともあったが、今は「100点満点でない自分の価値もある」「自分が生き生きしているほうがいい」と考えられるようになったという。18歳でデビューして10年、キャリアを重ねる中でたどり着いた片寄さんの「自分らしい生き方」とは――。(Yahoo!ニュース Voice)
LDHっぽさを求められることに悩んだ―デビュー直後の葛藤
――片寄さんは「LDHっぽくない」と言われることが多いと聞きました。その点についてご自身ではどう考えていますか。 片寄涼太: 「何かお前は違うよな」と言われることは多かったので、最初はちょっと嫌な気持ちもありました。LDHらしさであるとか、求められるものに染まらなきゃいけない、と自分を変えようとした時期もありましたね。クールでないといけないのかなとか、もっとこう筋骨隆々でいなきゃいけないのかな、と悩む時期はありました。 ――そういう時期をどうやって乗り越えたのですか。 片寄涼太: 出会った作品に自分はすごく救われたな、と思っています。映画『兄に愛されすぎて困ってます』に出演して芝居の世界に触れて、アーティスト業界とは違う友人や先輩ができたことで自分自身の考え方や世界が広がりました。いろんな価値観があっていいんだと思える大きなターニングポイントになりましたね。 誰かにどう思われるかはすごくストレスになるし、気になってしまうけど、自分を俯瞰で見たときに、自分が生き生きしているほうがいいじゃんって。自分の心の声に耳を傾けられるようになったのかな、と思います。 周りにいる人たちによって自分自身が作られていると思うので、いろんな人たちにもらったエネルギーは、自分が次に人前に立ったときに使いたいです。 ――片寄さんは今、グループ活動がメインですが、ライバルの存在や周りと比べられることで苦しくなることはありますか? 片寄涼太: ずるいかもしれないですけど、ライバルや周りの人とは違う方向で勝とうと思うタイプなんです。人と同じところに行きたがらない性格をうまく使っていると思うんですけど、こっちじゃなければ違う方向で勝とう、と考えちゃうかな。そのほうが、自分自身のことを認めやすいからというのもあるかもしれません。 比べられることや周囲の目を気にするというよりは、空間が気持ちいいかよくないかを大事にしています。誰かが怒っていたら楽しませたいし、誰かに嫌なことがあったら励ましたい。全体の空気感を調整したいタイプなんです。空気が悪いのが嫌だから、もうちょっと気持ちよく行こうぜ、っていう。