契約延長は間違いだった――。そんな疑念を打ち消したペップの“一発回答”【現地発】
ペップの最後の1年になる多くがそう覚悟していたはず
稀有なイノベーターであり、指導者であり、モチベーターであることをグアルディオラは改めて証明。周囲の疑念を、力強く打ち消した。(C)Getty Images
序盤戦で苦しんだシティのグアルディオラ監督には疑念が向けられていた。ハングリー精神は残っているのか、新たなアイデアは沸き上がってくるのかと。すべての回答は、力強く示された。1~2か月の快進撃で――。(文:オリバー・ケイ/訳:井川洋一 2021年3月18日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― 2016年夏にマンチェスター・シティの監督に就任したジョゼップ・グアルディオラの契約期間は、3年だった。 バルセロナを4年間指揮した後、監督の仕事は3年がひとつの区切りだという教訓を得たペップは、次に率いたバイエルン・ミュンヘンの職務を3年で退いており、マンチェスターも3年で去るだろうと見られていた。事実、ユベントスやパリ・サンジェルマンへの転出、あるいは愛する古巣バルセロナへの復帰が囁かれ、よりラディカルな
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