エキサイティングを好むフランス人。 ルーティンを好む日本人。日仏でこうも違う働き方ルール5
3/フランス人の仕事はスピード感。日本人はゆっくり、丁寧。
「フランス人は就業時間内に仕事を終えようと、ものすごいスピードで仕事をこなす」。でも時に仕事が雑になることも。「残業を厭わず、ミスをよしとしない日本人はゆっくり、丁寧。その分スピードは遅いけど」
4/日本人はルールを守れる。フランス人は自由。
コロナ禍では、規制下における世界中の国民性や国の考えの違いが如実に現れました。「日本人は我慢できる国民性。そして遠慮をする。フランス人の優先事項は“自分”だから、マスクをつけてと言われても、理由をつけて従わない人が多かった」。 クロエさんは日本に住むようになり、ますますそれを感じています。「信号が赤でも車がいなければフランス人は渡ります。日本人は時にそこまで?と思うほどルールを守ります」
5/ 日本はサービスの国。フランスは慢性人手不足。
思考や国民性とは別に、環境が仕事に与える影響もあると言います。「日本は役所も郵便局も、人がたくさん働いています。フランスは話しかけようにも人がいない。国民性ももちろんだけど、そんな職場環境も日本人とフランス人の働き方の違いに思えることも」
PROFILE
クロエ・ベネット/Chloé VENET 『アペロ ワインバー 青山』オーナー。ソルボンヌ大学で美術史&ツーリズムを専攻。2014年に来日。レストランに勤務後、夫のギヨームさんと共にワインバーをオープンし、共同オーナーに。3児の母。
クウネル2024年9月号掲載 写真/柳原久子、イラスト/Shu-Thang Grafix、取材・文/今井 恵
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