映像:サン・ピエトロ大聖堂をバーチャル鑑賞、バチカンが新AIサービス
バチカン(ローマ教皇庁)は11日、人工知能(AI)を利用してサン・ピエトロ大聖堂をバーチャル鑑賞できる新たなサービスを開始した。来年は25年ごとの聖年に当たり、来訪者向けツアーが強化される。 キリスト教カトリックの総本山バチカンにも人工知能(AI)の時代が到来。 バチカンはマイクロソフトと共同で、サン・ピエトロ大聖堂のデジタルレプリカとAIを活用した2つの展示会を発表。 文化遺産のデジタル化を専門とする企業Iconemの協力を受け、ルネサンス期の建築や装飾をバーチャル空間で鑑賞できるようになり、来訪者向けツアーが強化される。 ドローン(無人機)やカメラ、レーザーでサン・ピエトロ大聖堂の3Dモデルを作成。ドローンは4週間にわたって夜間飛行し、40万枚以上の画像を撮影。収集したデータをAIがつなぎ合わせ、詳細化したという。 このプロジェクトはローマ教皇フランシスコに提出された。教皇は、AIが人類より優位となることは決して許されないと度々警告している。 ローマ教皇フランシスコ 「便利な一方、プラス・マイナス両方の側面を持つAIの能力を正しく建設的に利用できるかどうかは、私たち次第だ。うまく機能した場合だけでなく、私たちの成長に役立つものとしてAI技術をきちんと管理する必要がある。それこそが目的だ」 このプロジェクトは、25年ごとの聖年に当たる2025年に先立って発表された。