事業承継機構が山陽精機をグループ化
事業承継機構は10日、中国銀行との協業で自動車部品向け金型などを手掛ける山陽精機(本社・岡山県真庭市)をグループ化したと発表した。後継者が不在だった山陽精機を譲り受け、同社のさらなる事業拡大を支援する。今回の事業承継後も行本充宏前社長が代表取締役会長として残るとともに、事業承継機構が山口健氏を代表取締役に派遣し、現経営陣と共同経営の形で引き継ぐ。 1981年に設立した山陽精機は、樹脂金型とダイカスト金型の設計・開発・製造を手掛ける金属加工企業。主に量産向けの自動車部品製造用の金型を製造し、国内外の主要自動車メーカーのティア1へ直接製品を納入している。国内拠点のほか米国や欧州、アジアでグローバル車種に対応するほか、30年以上の金型国際調達の管理ノウハウと実績がある。また工作機械の排熱を利用した恒温工場システム(365日、24時間28度±1度)で特許を取得しており、第8回ものづくり日本大賞優秀賞(経済産業省)を受賞。さらに高精度・高速機械加工による100分の1ミリの型精度・独自の仕上げレス、無修正技術も確立している。