子どもの「食べ物の好き嫌い」、どうしたら克服できるようになる?
ではどうすれば、文句や反抗的な態度なしに自分の食べてほしいものを家族に食べてもらえるのでしょうか?
私は長年カウンセリングを通じて、家族間の好き嫌い問題を解決してきました。好き嫌いのある子どもや野菜嫌いの夫、健康的な食事に対して抵抗感を持つ家族に対し、反抗的な態度なしに自発的に食べるように導いてきました。結果的に、スーパーで子どもが野菜を先にカゴに入れ、夫がオリーブオイルだけでサラダを食べるようになる家庭を多く作り上げてきました。今日は、長年にわたって培ってきた経験から、とっておきの方法をご紹介します。 ここからは究極の4つのステップを解説していきます。
ステップ1:自分だけ楽しんで食べましょう
最も効果的な方法は、食卓で自分だけが楽しんで食べることです。ここで言う「家族に食べてほしいもの」とは、ダイエット食品のような特別なものではなく、自然な野菜や果物などの食材を指します。本心から美味しく楽しんで食べるのがポイントです。子どもや夫には決して押し付けず、「ああ、美味しいわ、最高だわ」と幸せそうに食べる姿を見せましょう。健康はあなたにとっても重要なことです。その様子を見ている子どもや夫は、食べるかどうかを自分で選択できる自由を感じます。これにより、彼らの共感を育み、食べ物に対する前向きな説得力が高まります。その日は食べなくても、1週間後に興味が湧いて「少しちょうだい」「食べてみたい」と言い出すかもしれません。
ステップ2:どんな時も共感を押し付けない
子どもや夫が食べ物に興味を持って食べた後も、決して自分と同じように感じてほしい、共感してほしいと考えないようにしましょう。「美味しいよね? だから言ったでしょ」といった言葉は避けてください。こうした言葉を口にすることで、彼らが本当は美味しいと思ったとしても、反発して「やっぱり美味しくないからいらない」と言う可能性が高くなります。彼らが自分に自主性があると感じられると、反発が減ります。彼らの自主性を奪おうとせず、「どう?」と笑顔で聞いてみるのが良いでしょう。彼らが何と言っても、それがあなた自身を否定するものではないので、ガッカリする必要はありません。