休日課長さんの推し! 親子2代で作る「鴨汁そば」の味わいにうなる
親子2代でつなぐ、日本の文化。“そばのある生活”を伝え続けたい|店主は“そば打ち名人”の老舗出身。「心」「技」「味」を込めて打つそばを継承
創業は1978年。初代店主の保坂幸治さんが修業していたそば店が閉業することになり、同じ場所で屋号を「手打ちそば ほさか」に変えて独立。現在は、息子で2代目の治伸さんとともに店を切り盛りしている。 創業以来、頑なに守り続けているのがほさかの「心」「技」「味」だ。
まず「心」。「懐かしい日本の味、平安古来の時代から脈々と日本人の心に受け継がれてきた“そばのある生活”を、多くの人たちに伝え続けていきたい」。そんな気持ちを込めながら、真摯にそばを打ち続けている。
次に「技」。初代は手打ちそばの老舗である足利「一茶庵」の創業者・片倉康雄氏の味を受け継ぐ一人。その技術を2代目に継承し、親子2代で腕を磨き続けている。
そしてほさかならではの「味」が、創業以来提供を続けている「五色蕎麦」。白雪、柚子、抹茶、ごま、紫蘇などの変わりそばが季節ごとに3種類登場。手打ちのそばは「せいろ(細打ち)」と「田舎(太打ち)」があり、注文するメニューに合わせて太さを選べる。その日の気分で、そばをカスタマイズできる楽しさも同時に味わえるのだ。
風味異なる2つのそばの食べ比べもおすすめ
休日課長さんを魅了したそばは、手打ちの二八そばで北海道産のそば粉を使用。季節によって幌加内産や摩周産のそば粉を使い分けている。
「田舎(太打ち)」には、殻をむいた実をそのままひき込んだ“挽きぐるみ”を使い、そばの強い香りと甘みが特徴。一方の「せいろ(細打ち)」は、実の中心部のみをひいたそば粉を使い、程よいコシと喉ごしのよさを楽しめる。2つを同時に味わえる「二色もり」(950円)もあるので、食べ比べてみるのもおすすめだ。
休日課長さん「こちらのお店はそもそもいろんな種類の手打ちそばを出していて、鴨汁そばも太打ちの田舎と、細打ちのせいろの2種類から選べるのですが、個人的に鴨汁との相性がいいのは細打ちだと思います。具材から溶け出した複雑な風味をまとったつゆとしっかり絡みつつ、それに負けない味と適度なコシを持ち合わせた手打ちそばです。」