アマチュアへの試打検証でわかったドライバー選びの鉄則。ボール初速60m/s未満なら、ロフト角が多いほどキャリーが伸びる!【飛ぶクラブ選びの新基準・後編】
●まとめ Point① ボール初速60m/s未満はスピン量にこだわらなくていい 「打ち出し角が同じで考えるとボール初速60m/s未満は、スピン量が多くても少なくても飛距離はほとんど変わりません 。つまりボール初速 60m/s未満なら、スピン量にこだわる必要もないのです」 Point② ロフト角が大きいほどキャリーは伸びる 「打ち出し角を作るのはロフト角だけではないですが、ロフト角が大きいほど、打ち出し角を上げられるのは間違いありません。それでキャリーが伸びるならロフト角は非常に大切な要素となります」 Point③ HS40m/s未満であればロフト多めがいい 「試打結果を見ればわかりますが、HS40m/s未満ならロフトが多いほど、キャリーが伸びます。ロフト11度、12度をラインナップしているメーカーは限られていますが、最初の選択肢として考えるべきです」
ロフト12度のクラブを買う前にできること
HS40m/s前後といえば、アマチュアのボリュームゾーンといえる。多くのアマチュアが参考になるという飛ぶドライバー選びの新基準。それが「ロフト多めのヘッドで打ち出し角を上げよう」だ。だが、現状、ロフト9.5度、10.5度を使うアマチュアも多い。すぐにロフト11度や12度のヘッドに買い替えるのは難しいし、なにかいい方法はないのだろうか? 「最近のドライバーは、カチャカチャが付いているモデルが多いですから、まずはカチャカチャでロフトを寝かせてみましょう」カチャカチャとはネック調整機能のこと。可変スリーブによってシャフトの入れ方を変えることでロフト角が変えられるのだ。 「メーカーにもよりますが、0.5~1.5度くらいロフトを寝かせることができます。ここで注意したいのが、ロフト角が変わるだけでなく、フェースアングルやライ角も変わってしまうことです。その影響は知っておいてください。ロフトを寝かせるとフェースアングルはかぶり、立たせると開くのが一般的です。ただ、HS40m/s前後のアマチュアであれば、ロフトを寝かせてフェースがかぶったとしても球が上がりやすくなって、つかまりがよくなるだけなので問題はないはずです」 確かにカチャカチャ付きのドライバーは多い。ロフトを寝かせることで打ち出し角が上がれば、キャリーを伸ばせるわけだ。