アマチュアへの試打検証でわかったドライバー選びの鉄則。ボール初速60m/s未満なら、ロフト角が多いほどキャリーが伸びる!【飛ぶクラブ選びの新基準・後編】
「またネック調整と同じでウェイト交換も打ち出し角を上げる、手軽な方法のひとつです。ポイントは重心を深くすることです。ヘッド後方(お尻の部分)にウェイトがあれば、それを少し重めにしたり、鉛を貼るのも効果的です」
さらに堀越プロはスウィングを変えるのは難しいが、セットアップを工夫するだけで打ち出し角を上げることも可能だという。 「いちばん簡単なのは、いつもよりティーアップを高くすることです。ドライバーはアッパー軌道で打つわけですから、ボール位置が高くなれば、打ち出し角も上がりやすくなります」
「またアドレス時に軸を右に傾けるのも同じ効果があります。要はロフト角の少なさをアッパー軌道で補うわけです。ちなみにアマチュアのヘッドスピードに近い女子プロはアッパー軌道で打つため、ロフトは8度や9度など、少なめが主流。強いアッパー軌道でボールをとらえるからこそ、ロフトを立てて、適正な打ち出し角を確保しているのです。大切なのはいかに打ち出し角を上げるか! です。その一歩がロフト多めのヘッドなんです」
●ドライバーを買い替えるならここに注目 ①先調子のシャフトに変える 「シャフトを買い替えられるなら先調子のシャフトがおすすめです。先端(ヘッド)が動きやすいほど、しなり戻りでロフトが寝て、打ち出し角が上げられるからです」 ②深重心ヘッドに替える 「打ち出し角を上げるには 深重心ヘッドが最適です。シャローバックといわれるヘッド後方が低く伸びた形状ほど、重心は深めです。深重心はミスヒットにも強いです」 === アマチュアゴルファーにとって、ロフトが寝ることによって得られるメリットはかなり大きそうだ。手持ちのクラブを調整し、ハイロフトのドライバーを振ってみることから挑戦してみてはいかがだろうか。 PHOTO/Tsukasa Kobayashi、Yasuo Masuda THANKS/クレアゴルフフィールド ※週刊ゴルフダイジェスト2024年6月11日号「飛ぶクラブ選びの新基準 HS30m/s台ならドライバーは”打ち出し角”で選ぼう」より一部抜粋
週刊ゴルフダイジェスト