自信がなく、人生に焦りを感じる人ほど「自分を変える」必要はない
自分に自信が持てずに悩んでしまう。そんな現状を変えなければと無理やり行動してみても長続きせず、かえって疲れてしまうかもしれません。ライフコーチでありfeppiness株式会社・代表取締役の本橋へいすけさんは、「自分を変えようとしない」ことが自己肯定感を高める一つの手段だと語ります。ネガティブ思考になりやすい人が、生きづらさを乗り越えるためのアドバイスをお聞きしました。 人間関係が良くなる8か条
自己受容・自己肯定・自己効力感とは?そのバランスと重要性
最近、「自己受容」「自己肯定感」「自己効力感」という3つのキーワードがよく聞かれるようになりました。これらはどれも自分を理解し、成長させるための重要な概念ですが、それぞれが指す内容とその役割は異なります。単純に「自己肯定感を高めればいい」というわけではなく、これら3つのバランスをとることが大切です。 近年では「自己肯定感」という言葉が最もよく使われています。自己肯定感とは、自分自身を評価し、自分の存在や価値を肯定する感覚です。自分の位置づけや価値を感じる力とも言えます。 しかし、自己肯定感が高いだけでは必ずしもポジティブな変化に繋がらないことがあります。目標達成や自己変革に向かう「自己効力感」がなければ、現状に満足して変わることができないのです。 自己効力感とは、未来や目標に向かって自分が行動できるかどうか、自分の能力を信じる力です。簡単に言うと、「自分にはそれができる」という感覚のことです。自己効力感が高いと、自分が未来に向かって何かを成し遂げられるという自信を持てるため、自己変革を促進します。 そして、自己肯定感を高める前段階で必要なのが「自己受容」です。自己受容とは、ありのままの自分を受け入れることです。自分の欠点や弱点も含めて、そのままの自分を認めることができなければ、自己効力感を高めることは難しいです。 ただし、自己受容だけにとどまってしまうと、「現状のままで良い」という状態に陥り、自己成長や変化が起こらない場合があります。人は基本的に変化し成長する存在ですから、現状維持だけでは人生に停滞感を感じてしまうこともあるでしょう。 自己受容を基盤にしながら、自己効力感、自己肯定感を養っていくことで自己変革を実現していくことができます。