これは“争点ずらし”なのか? 大阪ダブル選挙の構図とは?
日本全体の大都市問題解決に向けての選挙
前回の住民投票では、二重行政の恩恵を受けていた人や、現状が変わることに漠然と不安を感じている人の意見が反対票となって現れ、都構想は否決されました。ではもう一度、ということになったとしたら、おおさか維新に勝機はあるのでしょうか? 「あらためて政策論から始めて、説明をつくし、大阪府民の理解度が上がれば実現の可能性もあると思います。そもそも大阪都構想は、全国の『大都市問題』、政令指定都市を抱える都道府県の問題とリンクしています。都構想が実現されれば、その行政改革は良くも悪くも、ほかの政令指定都市にとって大いに参考になるでしょう。その意味で、私は大阪都構想の意義は大きいと考えています」(同前) つまり、22日のダブル選挙は、日本の将来の地方自治、地方分権を左右する大きな意味を持っているのです。我々国民は、ダブル選挙を大阪だけの問題と考えず、自分たちにも影響のある選挙として、その行く末に注目すべきなのではないでしょうか。 (高橋明日香/清談社)